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福島県沖地震

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

地震調査委員会による分類の地図。福島県沖の位置。

福島県沖地震(ふくしまけんおきじしん)とは、日本福島県の沖合を震源とする地震である。

このうち東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」は、顕著な災害を起こした自然現象として気象庁によって名称を定められた

概要

福島県沖は北アメリカプレート太平洋プレートの境界に接しており、日本海溝沿いにあるため、日本でも有数の地震多発地域である。1938年11月5日福島県東方沖地震2008年7月19日に発生した地震では津波を観測し、さらに福島県沖も震源域に含まれる2011年(平成23年)3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災、同地域では本震直後に余震も複数回発生)では大津波によって福島第一原子力発電所事故を引き起こした。

伊豆・小笠原海溝は太平洋プレートの高角の沈み込み帯であり地震カップリング率が低くプレート移動のひずみエネルギーの多くは非地震性の滑りで解消されるため巨大地震は起こりにくいとされ、日本海溝のプレート境界も従来のアスペリティモデルでは南部でやはり地震カップリング率が低く、宮城県沖・福島県沖など各セグメントを震源域とする地震は発生しうるが、複数のセグメントにまたがる連動型地震は起こりにくい場所とされてきた[1][2]

江戸時代以降で福島県沖を震源域とする顕著な地震は1938年の福島県東方沖地震のみとされてきた。地震調査研究推進本部による2009年時点の「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価」では福島県沖のM7.4前後のプレート間地震の発生間隔は400年以上と評価されていた[3]。しかし東北地方太平洋沖地震は福島県沖を含む広大な範囲を包括する巨大地震であった[4][5]

M7以下クラスのプレート間およびプレート内地震は1990年代以降続発している。

主な地震

繰り返し発生する地震や連動型地震で福島県沖を震源域に含むものをここで扱う。

869年

869年に発生した貞観地震の震源域は少なくとも宮城県沖から福島県沖までの領域を含むと考えられる。東北地方太平洋沖地震と同様、震源域が三陸沖から茨城県沖、さらにそれらの領域の海溝寄りまで広がる可能性もある[6]

1938年

塩屋崎沖地震とも呼ばれる。1938年11月5日17時43分にM7.5、同日19時50分にM7.3、翌日6日17時54分にM7.4など大地震が続発した。

2011年

2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震の震源域には福島県沖も含まれ、海溝寄りで数m程度の滑りが生じたと考えられるが、全ての歪が解放されたかは不明である[6]。また、この地震発生後から2021年3月末までに福島県沖を含む震源域内で発生した地震はこの地震の余震として取り扱われた(主な余震は後節も参照)。

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震

2011年(平成23年)3月11日に起きた、M9.0の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は、福島県沖も震源域の一部であり(前述の通り)、本震以降、福島県沖を震源として頻繁に発生した地震は余震として扱われた。主な余震は以下の通り。

2011年

7月

福島県沖地震(2011年7月)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2011年7月31日
発生時刻 午前3時54分
震央 福島県沖
震源の深さ 57 km
規模    M6.5
最大震度    震度5強:福島県川内村・楢葉町
地震の種類 スラブ内地震(逆断層型)
被害
死傷者数 負傷者11人
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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2011年7月31日、午前3時54分、福島県沖の深さ57キロメートル (km) を震源とするM6.5の地震が発生。福島県で最大震度5強を、茨城県栃木県でも震度5弱を観測した[7]。太平洋プレート内部で発生し、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ、逆断層型のスラブ内地震であった[8]

地震による負傷者は11名[9]

震度5弱以上の地点は次の通り。[10]

震度 都道府県 観測点名
5強 福島県 川内村上川内早渡・楢葉町北田
5弱 福島県 郡山市開成・白河市新白河・白河市東・平田村永田・田村市都路町・いわき市錦町・福島広野町下北迫大谷地原・川内村下川内・川内村上川内小山平・葛尾村落合落合
茨城県 常陸大宮市野口・日立市十王町友部
栃木県 大田原市湯津上

このほか、北海道から滋賀県にかけての広い範囲で、震度4から震度1を観測した[11]

8月

福島県沖地震(2011年8月)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2011年8月19日
発生時刻 14時36分
震央 福島県沖
震源の深さ 51 km
規模    M6.5
最大震度    震度5弱:宮城県石巻市など
地震の種類 スラブ内地震(逆断層型)
被害
死傷者数 負傷者2名
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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2011年8月19日14時36分、福島県沖の深さ51 kmを震源とするM6.5の地震が発生し、宮城県と福島県で最大震度5弱を観測した[12]。太平洋プレートの内部で発生した、逆断層型(東西に圧力軸を持つ)のスラブ内地震であった[13]。地震による負傷者は2名[13]

気象庁はこの地震で、宮城県と福島県の沿岸に津波注意報を発表したが、津波は観測されず15時15分に全て解除した[14]

最大震度5弱を観測した地点は次の通り。[15]

震度 都道府県 観測点名
5弱 宮城県 石巻市桃生町・宮城美里町木間塚・蔵王町円田
福島県 二本松市油井・天栄村下松本・楢葉町北田・新地町谷地小屋・相馬市中村・須賀川市八幡山

2013年

福島県沖地震(2013年)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2013年(平成25年)10月26日
発生時刻 午前2時10分
震央 福島県沖
震源の深さ 56 km
規模    M7.1
最大震度    震度4:宮城県涌谷町など
津波 36cm(石巻市鮎川)
地震の種類 アウターライズ地震(正断層型)
被害
死傷者数 負傷者1人
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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地震の概要

2013年10月26日2時10分、福島県沖の深さ56 kmを震源とするM7.1の地震が発生し、宮城県や福島県、茨城県栃木県などで最大震度4を観測した[16]

東西方向に張力軸を持つ正断層型地震であり[17]、太平洋プレートの内部で起きた、いわゆるアウターライズ型の地震であった[17][18]東北地方太平洋沖地震以降、このようなタイプの余震も度々発生しており、2012年に起きた、M7.3の三陸沖地震も同様のメカニズムである。

この地震による負傷者は1名のみ[19]で、大きな被害には至らなかった。

各地の震度

震度4以上の地点は次の通り[20]

震度 都道府県 観測点名
4 宮城県 涌谷町新町裏・岩沼市桜・石巻市桃生町・松島町高城
福島県 郡山市湖南町・白河市新白河・須賀川市岩瀬支所・二本松市油井・玉川村小高・本宮市白岩
茨城県 笠間市石井・水戸市内原町
栃木県 真岡市石島・大田原市湯津上

津波

気象庁はこの地震で、2時14分に福島県の沿岸に津波注意報を発表。その36分後には岩手県、宮城県、茨城県の太平洋沿岸、それに千葉県九十九里外房にも津波注意報を発表した。宮城県の石巻市鮎川で、高さ36 cmの津波を観測したほか、福島県や岩手県でも津波を観測した。津波注意報は、同日4時5分に全て解除された[21]

津波注意報が発表された地域で観測された津波の高さは次の通り[22]

津波予報区の名称 津波の予想高さ 予報区内で観測された津波の高さ
津波注意報 宮城県 1 m 36 cm
岩手県 30 cm
福島県 27 cm
茨城県 津波注意報が発表されたが津波は観測されなかった
千葉県九十九里・外房

2014年

地震の概要

福島県沖地震(2014年)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2014年7月12日
発生時刻 4時22分
震央 福島県沖
震源の深さ 33 km
規模    M7.0
最大震度    震度4:宮城県岩沼市など
津波 17cm(石巻市鮎川)
地震の種類 正断層型地震
被害
死傷者数 負傷者1人
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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2014年7月12日4時22分、福島県沖の深さ33 kmを震源とするM7.0の地震が発生し、宮城県、福島県、茨城県、栃木県で震度4を観測した[23]。東西方向に張力軸を持つ、正断層型の地震であった[24]

この地震により、各地で小さい津波を観測した他、1名が負傷する被害が出た[25]

各地の震度

震度4以上の地点は次の通り[26]

震度 都道府県 観測点名
4 宮城県 岩沼市桜・宮城川崎町前川・丸森町鳥屋
福島県 郡山市湖南町・川俣町樋ノ口・天栄村下松本・田村市大越町・いわき市小名浜猪苗代町千代田・会津美里町新鶴庁舎
茨城県 常陸太田市金井町
栃木県 大田原市湯津上・高根沢町石末・市貝町市塙

各地で観測された津波

気象庁はこの地震で、福島県と宮城県、岩手県の太平洋沿岸に津波注意報を発表。宮城県石巻市鮎川で高さ17 cmの津波を観測した。津波注意報はおよそ2時間後に全て解除された[27]

津波注意報が発表された地域で観測された津波の高さは次の通り[28]

津波予報区の名称 津波の予想高さ 予報区内で観測された津波の高さ
津波注意報 宮城県 1 m 17 cm
福島県 15 cm
岩手県 9 cm

2016年

2021年

その他の地震

繰り返し発生する地震、東北地方太平洋沖地震の余震などとして扱われない地震をここで扱う。

1905年

1905年7月7日にM7.1の地震が発生した。規模が小さく被害も認められないことから地震調査研究推進本部は繰り返し発生する地震として扱っていない[6]

1987年

福島県沖地震(1987年)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
2月6日22時16分に起きたM6.7の地震の震央
本震
発生日 1987年2月6日
発生時刻 22時16分
震央 福島県沖
震源の深さ 35 km
規模    M6.7
最大震度    震度5:福島県いわき市・白河市
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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1987年2月6日21時23分にMw6.1、同日22時16分にM6.7 (Mw6.5)、4月7日9時40分にM6.6 (Mw6.6)、4月23日5時13分にM6.5 (Mw6.6)の地震がそれぞれ発生している[29][30]

これらの内、2月6日22時16分の地震では小津波、4月7日の地震では負傷者1名を出している[31]

2月6日の22時16分に発生したM6.7の地震における、各地の震度は次の通り[32]

震度 都道府県 観測所
5 福島県 小名浜白河
4 宮城県 仙台
福島県 若松
茨城県 水戸柿岡
栃木県 宇都宮
千葉県 銚子千葉
東京都 東京
神奈川県 横浜

4月7日に発生したM6.6の地震における、各地の震度は次の通り[33]

震度 都道府県 観測所
5 福島県 小名浜
4 宮城県 仙台
福島県 福島白河
茨城県 水戸
栃木県 宇都宮
東京都 東京

4月23日に発生したM6.5の地震における、各地の震度は次の通り[34]

震度 都道府県 観測所
5 福島県 白河
4 福島県 小名浜福島
茨城県 柿岡水戸

1996年

福島県沖地震(1996年)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 1996年(平成8年)2月17日
発生時刻 0時22分
震央 福島県沖
震源の深さ 58 km
規模    M6.8
最大震度    震度4:岩手県・宮城県・福島県・茨城県
プロジェクト:地球科学
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1996年2月17日0時22分に発生した地震 (Mj 6.8, Mw 6.7 - 7.0) は深さ約55 kmの太平洋プレート内で発生したものと推定されている。有感範囲は北海道から近畿地方まで、および岩手県から茨城県の広い範囲で震度4を観測した。

同じ太平洋プレート内地震である1993年釧路沖地震や1994年北海道東方沖地震とメカニズム解が類似しており、本地震がプレート内地震であることを支持している[35]

各地の震度

震度4以上を観測した地点は次の通り[36]

震度 都道府県 観測所
4 岩手県 大船渡一関盛岡
宮城県 石巻仙台
福島県 川内福島白河
茨城県 柿岡水戸

2008年

地震の概要

福島県沖地震(2008年)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2008年7月19日
発生時刻 11時39分
震央 日本の旗 日本 福島県
北緯37度31分12秒 東経142度15分48秒 / 北緯37.52000度 東経142.26333度 / 37.52000; 142.26333
震源の深さ 32 km
規模    Mj6.9
最大震度    震度4:盛岡市栗原市郡山市那須町など
津波 石巻 23 cm
地震の種類 プレート境界
プロジェクト:地球科学
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2008年7月19日に発生した地震 (Mj 6.9, Mw 7.0) は1996年のものとは異なり、CMT解によればプレート境界で発生した西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であった[37]

東北地方太平洋側各地で津波が観測され、最大の高さは宮城県石巻市鮎川で23 cmであった。2日後の7月21日20時30分には本震の南南東側でM 6.1 (Mw 6.0) の余震が発生し、宮城県の涌谷町と福島県葛尾村・会津若松市で震度4を観測した。

各地の震度

震度4以上を観測した地点は次の通り[38]

震度 都道府県 観測点名
4 岩手県 盛岡市薮川
宮城県 栗原市金成・涌谷町新町裏・登米市迫町・登米市米山町・登米市南方町・宮城美里町木間塚・丸森町鳥屋・石巻市門脇・石巻市前谷地
福島県 郡山市湖南町・桑折町東大隅・国見町藤田・相馬市中村・双葉町新山・猪苗代町千代田
栃木県 那須町寺子

津波

気象庁はこの地震で、地震発生直後の11時41分に宮城県と福島県の太平洋沿岸に津波注意報を発表したが、13時20分に全て解除した[39]

各地で観測された津波の高さは次の通り[40]

津波予報区の名称 予報区内で観測された津波の高さ
津波注意報 宮城県 23 cm
福島県 15 cm

2010年3月14日

福島県沖地震(2010年3月)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2010年3月14日
発生時刻 17時8分
震央 日本の旗 日本 福島県
北緯37度43分4秒 東経141度49分0秒 / 北緯37.71778度 東経141.81667度 / 37.71778; 141.81667
震源の深さ 40 km
規模    M6.7
最大震度    震度5弱:福島県楢葉町
津波 なし
地震の種類 プレート境界型
被害
死傷者数 負傷者1名
出典:特に注記がない場合は2010年3月の地震一覧表 (PDF)による。
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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概要
  • 発生時刻:2010年3月14日午後5時8分
  • 震源:福島県沖
  • 規模:M6.7
  • 震源の深さ : 40 km
  • 最大震度:福島県楢葉町の震度5弱

岩手・宮城・福島の広い範囲で震度4、東日本の広域で震度3を観測したほか、北海道から滋賀県までの広い範囲で震度1以上を観測した。

前日の13日には前震とみられるM5.5の地震が発生し、やはり東北の広い範囲で震度3・4を観測している。またこの付近では1942年2月21日にM6.5、1963年8月15日にM6.6、1985年8月12日にM6.4の地震と、ほぼ定間隔で発生していた[41]

この地震も2008年のものと同様に、プレート境界付近で発生した西北西 - 東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であった[42]

各地の震度(震度4以上)は次の通り[43]

震度 都道府県 観測点名
5弱 福島県 楢葉町北田
4 岩手県 陸前高田市高田町・盛岡市薮川・矢巾町南矢幅・北上市二子町・一関市室根町
宮城県 宮城加美町中新田・色麻町四竈・涌谷町新町裏・栗原市築館・栗原市若柳・栗原市高清水・栗原市瀬峰・栗原市金成・栗原市志波姫・栗原市一迫・登米市豊里町・登米市迫町・登米市登米町・登米市米山町・登米市南方町・南三陸町志津川・南三陸町歌津・宮城美里町北浦・宮城美里町木間塚・大崎市古川三日町・大崎市古川北町・大崎市松山* 大崎市三本木・大崎市鹿島台・大崎市田尻・

仙台空港・名取市増田・角田市角田・岩沼市桜・蔵王町円田・大河原町新南・宮城川崎町前川・丸森町鳥屋・亘理町下小路・山元町浅生原・石巻市門脇・石巻市北上町・石巻市相野谷・石巻市前谷地・石巻市桃生町・塩竈市旭町・東松島市矢本・東松島市小野・松島町高城・七ヶ浜町東宮浜・利府町利府・大郷町粕川・大衡村大衡

福島県 福島市松木町・福島市桜木町・福島市五老内町・郡山市朝日・郡山市開成・郡山市湖南町・白河市表郷・須賀川市八幡山・須賀川市八幡町・須賀川市岩瀬支所・二本松市郭内・二本松市油井・二本松市針道・桑折町東大隅・国見町藤田・川俣町五百田・鏡石町不時沼・天栄村下松本・中島村滑津・玉川村小高・古殿町松川新桑原・田村市滝根町・田村市大越町・田村市都路町・福島伊達市前川原・福島伊達市保原町・福島伊達市霊山町・福島伊達市月舘町・本宮市本宮・本宮市糠沢・いわき市三和町・いわき市平梅本・相馬市中村・福島広野町下北迫大谷地原・福島広野町下北迫苗代替・富岡町本岡・川内村上川内早渡・大熊町下野上・双葉町新山・浪江町幾世橋・葛尾村落合関下・新地町谷地小屋・南相馬市原町区三島町・南相馬市原町区高見町・南相馬市原町区本町・南相馬市鹿島区西町・南相馬市小高区・猪苗代町千代田
栃木県 大田原市湯津上・那須町寺子
被害

負傷者1人、住宅一部破損2件[44]

6月13日

福島県沖地震(2010年6月)
福島県沖地震の位置(日本内)
福島県沖地震
震央の位置
本震
発生日 2010年6月13日
発生時刻 12時33分
震央 日本の旗 日本 福島県
北緯37度23分7秒 東経141度47分7秒 / 北緯37.38528度 東経141.78528度 / 37.38528; 141.78528
震源の深さ 40 km
規模    M6.2
最大震度    震度5弱:福島県相馬市浪江町
津波 なし
地震の種類 プレート境界型
出典:特に注記がない場合は2010年6月の地震一覧表 (PDF)による。
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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概要

3月14日の地震とは異なる場所で発生した。規模はM6.2、震源の深さは40 kmである。福島県相馬市・浪江町で震度5弱を観測したほか、東日本の広域と能登半島・静岡県にかけて有感となった。

各地の震度

震度4以上を観測した地点は次の通り[45]

震度 都道府県 観測点名
5弱 福島県 相馬市中村・浪江町幾世橋
4 宮城県 宮城加美町中新田・色麻町四竈・涌谷町新町裏・栗原市金成・登米市迫町・宮城美里町木間塚・大崎市松山・大崎市鹿島台・白石市亘理町・仙台空港・名取市増田・角田市角田・岩沼市桜・蔵王町円田・大河原町新南・村田町村田・宮城川崎町前川・丸森町鳥屋・亘理町下小路・山元町浅生原・仙台青葉区作並・仙台青葉区雨宮・仙台青葉区落合・仙台宮城野区五輪・仙台宮城野区苦竹・仙台若林区遠見塚・石巻市桃生町・東松島市矢本・松島町高城・利府町利府
山形県 上山市河崎・中山町長崎
福島県 福島市松木町・福島市五老内町・白河市新白河・二本松市針道・桑折町東大隅・国見町藤田・川俣町五百田・平田村永田・古殿町松川新桑原・

小野町小野新町・田村市滝根町・田村市大越町・田村市都路町・福島伊達市月舘町・本宮市糠沢・いわき市三和町・いわき市平梅本・福島広野町下北迫大谷地原・楢葉町北田・川内村上川内小山平・川内村上川内早渡・大熊町野上・大熊町下野上・双葉町新山・葛尾村落合落合・新地町谷地小屋・飯舘村伊丹沢・南相馬市原町区三島町・南相馬市原町区高見町・南相馬市原町区本町・南相馬市鹿島区西町・南相馬市小高区

茨城県 日立市役所・笠間市石井・大子町池田
栃木県 高根沢町石末・大田原市湯津上

2022年3月16日

脚注

注釈

出典

  1. ^ Lay, T(1981) (PDF) Lay, T., and Kanamori, H., 1981, An asperity model of great earthquake sequences, Earthquake Prediction - An International Review, AGU Geophys. Mono.: Washington, D.C., p. 579-592.
  2. ^ T.レイ・T.C.ウォレス 『地震学 下巻』 柳谷俊訳、古今書院、2002年
  3. ^ 地震調査研究推進本部(2009) (PDF) 三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価
  4. ^ 地震調査研究推進本部(2011) (PDF) 三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価(第二版)について
  5. ^ [1] 大木聖子、纐纈一起 『超巨大地震に迫る -日本列島で何が起きているのか』 NHK出版新書、2011年
  6. ^ a b c 地震調査研究推進本部(2011) (PDF) 三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価(第二版)について
  7. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月5日閲覧。
  8. ^ 東北地方の主な地震活動”. 気象庁. 2019年8月18日閲覧。
  9. ^ 福島県沖を震源とする地震について(第2報)”. 国土交通省. 2019年8月18日閲覧。
  10. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月5日閲覧。
  11. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月5日閲覧。
  12. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月5日閲覧。
  13. ^ a b 8月19日 福島県沖の地震”. www.jishin.go.jp. 2019年8月18日閲覧。
  14. ^ 気象庁 | 津波警報・注意報評価”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月5日閲覧。
  15. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月5日閲覧。
  16. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月4日閲覧。
  17. ^ a b 10月26日 福島県沖の地震(その1)”. www.jishin.go.jp. 2019年8月18日閲覧。
  18. ^ 2013年10月26日02時10分頃の福島県沖の地震 | 東大地震研 広報アウトリーチ室”. www.eri.u-tokyo.ac.jp. 2019年8月18日閲覧。
  19. ^ 2013年の主な地震活動”. 2019年8月18日閲覧。
  20. ^ 気象庁|震度データベース検索 (地震別検索結果)”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月4日閲覧。
  21. ^ 気象庁 | 津波警報・注意報評価”. www.data.jma.go.jp. 2019年7月4日閲覧。
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関連項目