遠州鉄道舘山寺営業所

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舘山寺営業所(かんざんじえいぎょうしょ)とは、遠州鉄道遠鉄バス遠鉄観光)のかつて存在した営業所の一つであり、静岡県浜松市内を主に管轄した。なお2009年9月12日 - 2010年2月28日の間は、窓口が廃止され電話対応のみとなっていた。同期間はナイスパスや定期券等を購入するには、最寄りでは雄踏営業所または細江営業所まで行くようになっていた。

2020年9月30日閉所。

所在地[編集]

静岡県浜松市西区(現:中央区)舘山寺町3296-5

沿革[編集]

2020年9月30日:浜松西営業所へ統合のため閉所

閉所後、施設等の解体工事が行われ、2021年2月現在、太陽光発電所用地となり、跡地には太陽光パネルが設置されている。

廃止時の所管路線[編集]

以前は下記の他、舘山寺下 - かんざんじ温泉 - 舘山寺温泉観光協会 - 浜名湖パルパル - 動物園正門(フラワーパーク北門) - フラワーパーク正門を結ぶフラワー号も運行していた。

遠州浜蜆塚線[編集]

  • 浜松駅 - ゆりの木通り - 高町 - 蜆塚一丁目 - 蜆塚遺跡前 - 佐鳴台団地
    • 舘山寺営業所は佐鳴台方面のみの担当。遠州浜方面への乗り入れは無い。

鶴見富塚じゅんかん[編集]

せいれいまわり[編集]

  • :浜松駅 - 市役所前 - 常楽寺 - せいれい病院 - 長坂橋 - 富塚 - 富塚車庫( - 医療センター方面[一部])

医療センターまわり[編集]

  • :浜松駅 - 尾張町 - 市役所南 - 広沢小学校 - 医療センター - 佐鳴湖 - 富塚車庫 - 富塚( - せいれい病院方面)
  • :浜松駅 - 尾張町 - 市役所南 - 広沢小学校 - 医療センター - 佐鳴湖 - 富塚車庫 - 安座

鶴見方面[編集]

  • 91:浜松駅 - 相生南 - 飯田 (- いきいきプラザ天竜川 )- 鶴見 - 新貝住宅

大平台線[編集]

  • -22:浜松駅→尾張町→市役所南→広沢小学校→医療センター→入野→大平台1丁目
  • :大平台1丁目→入野→医療センター→広沢小学校→市役所南→尾張町→浜松駅
  • -22:浜松駅→鴨江観音→根上り松→佐鳴台小学校→入野→大平台1丁目
  • :大平台1丁目→入野→佐鳴台小学校→根上り松→鴨江観音→浜松駅
  • -22:浜松駅→鴨江観音→根上り松→佐鳴台小学校→佐鳴台団地→入野→大平台一丁目(平日19時以降、土日祝日の始発と18時以降のみ)

掛塚さなる台線[編集]

  • :浜松駅 - 鴨江観音 - 根上り松 - 佐鳴台小学校 - 佐鳴台団地 - 医療センター
  • :浜松駅→鴨江観音→根上り松→佐鳴台小学校→佐鳴台団地(夜のみ)
  • :浜松駅→鴨江観音→根上り松→佐鳴台小学校→佐鳴台団地→富塚車庫(最終便)
    • 夜間便は舘山寺営業所のみの担当である。
    • 最終便は回転式方向幕ではさなる台どまりの幕に「富塚車庫止まり」のサボを使用するが、LED車は行先表示部に「富塚車庫止」が表示されサボは使用されない。

舘山寺線[編集]

和合西山線[編集]

  • 48:浜松駅 - 常盤町 - 尾張町 - 市役所前 - 下池川町 - 和合町 - 西山 (- 広報館)
  • 48:浜松駅 - 常盤町 - 尾張町 - 市役所南 - 浜松北高 - 和合町 - 西山

志都呂宇布見線[編集]

  • 20:浜松駅 - 西伊場 - 入野 - つるが丘入口 - 宇布見西ヶ崎 - 山崎
  • 20:浜松駅 - 西伊場 - 入野 - イオンモール浜松志都呂 - 堀出橋 - 舞阪駅
  • 2007年より舘山寺営業所の車両が志都呂宇布見線を担当するシーンが見られ、ここ数年、一部回転幕車でも運用される。2014年度まで管轄路線図に掲載されていなかった。

大塚ひとみヶ丘線[編集]

  • :浜松駅 - 北寺島 - 西伝寺 - 安松南 - 大塚南 - 新貝住宅
  • 36:浜松駅 - 尾張町 - 市役所南 - 浜松北高 - 富塚 - 神田原 - 湖東高校 - ゆう・おおひとみ東 - 湖人見団地 (- 山崎)
  • 2004年頃までは、雄踏営業所・浜松南営業所が主管であったものの、補助運行として正式に運行されており、管轄路線図にも掲載されていたが、2005年頃に管轄廃止。その後、2007年より管轄路線図には掲載されていない非公式な補助運行として運用が復活している。但し、回転幕車にも大塚ひとみヶ丘線の幕は残っているものの、2007年以降は主にLED車で運行される。また、2010年には大塚方面のみ正式に管轄が復活し、6大塚方面のみ管轄路線図に掲載されていた。2015年にはひとみヶ丘方面も正式に管轄が復活し、管轄路線図に掲載されている。

大久保線[編集]

  • 37:浜松駅 - 尾張町 - 市役所南 - 富塚 - 神ヶ谷 - 大久保 - 田端住宅 - つるが丘団地 - 山崎
  • 2010年頃より舘山寺営業所の車両が大久保線を担当するシーンが見られる。2015年まで管轄路線図に掲載されていなかった。

伊佐見線[編集]

  • -33:浜松駅→尾張町→市役所南→広沢小学校→医療センター→パークタウン→伊佐見橋→伊佐見小学校→佐浜→山崎
  • :山崎→佐浜→伊佐見小学校→伊佐見橋→パークタウン→医療センター→広沢小学校→市役所南→尾張町→浜松駅
  • 2010年より舘山寺営業所の車両が一部の回転幕車を含め伊佐見線を担当するシーンが見られる。2015年まで管轄路線図に掲載されていなかった。

車両[編集]

舘山寺営業所は、白洲線専用車、舘山寺温泉「フラワー号」運行受託車[1]、浜松市循環まちバス「く・る・る」運行受託車を除き、長らく三菱ふそう製のみであったが、2008年にいすゞ自動車製のエルガ(PKG-LV234N2)の626号車が導入され、更にはエアロミディMK3台(395〜397号車)と引き換えに日野自動車製のレインボー3台(447・490・497号車)が転属してきたため、閉所時は特定路線専用車輛を除くと三菱ふそう・エアロスター多数+いすゞ・エルガ複数台+日野・レインボーHR3台という構成だった。なお、三菱ふそう以外の車輌が入っていなかったのは舘山寺営業所のみであった[2]。因みに、舘山寺営業所にはレインボー3台(かつてはエアロミディMK3台[3])を除けばコムニバスや中型車は導入されなかったため、閉所時の三菱ふそう製はエアロスターのみであり、また、遠鉄ではコムニバス・中型車の比率が最も低かった。

脚注[編集]

  1. ^ 専用塗色のいすゞ・ジャーニーK
  2. ^ 大多数が三菱ふそう製という営業所は他にも存在する。尚、雄踏営業所も1980年代後半までは路線車は三菱ふそう製のみであった。
  3. ^ この車輛自身も新車で納入されたものではなく他の営業所から転属してきたものである。