Wikipedia:曖昧さ回避

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Wikipedia:プロジェクト関連文書Wikipedia:基本方針とガイドラインWikipedia:曖昧さ回避

Wikipedia:投稿者向けFAQw:Wikipedia:Disambiguation and abbreviationsも参照して下さい」

ウィキペディアにおける曖昧さ回避とは、複数の相違なるトピックが同一の「自然な」タイトルを持つときに、衝突を回避する方法のことです。

ウィキペディアは、リンクが簡単かつ自動的に行われるおかげで成長してきました。編集ウィンドウで、([[スピード]]のように)スピードの前後に角括弧を書くと、スピードというようにリンクになります。ただ、これは速度トランプゲーム、音楽グループ映画覚醒剤のどの意味でリンクしたかったのでしょうか?


曖昧さ回避するべきなのは?

曖昧さ回避のためのページは、ただ一つの目的のためにあります。読者に、同一タイトルを持つ相違なるページの中から選択させるためです。

「混乱する恐れがない」場合は、曖昧さ回避をしたり、曖昧さ回避のためのページにリンクを追加したりしないで下さい。読者がその用語を入力して「表示ボタン」を押したとき、曖昧さ回避ページにある記事のいずれかを見ようとしていると思うかどうかについて考えてみて下さい。曖昧さ回避のページは検索用の索引ではありませんので、深刻な混乱の恐れがないなら、単にタイトルにその用語が含まれているというだけの理由でリンクを追加しないで下さい。

存在しない項目へのリンクは、慎重に行うべきです。そのタイトルが持つ意味の全ての可能性を調査する必要はありませんし、今後も執筆されなさそうな記事や、現存しているページでも削除される可能性の高いページにリンクする必要もありません。たとえば、歌の題名として数多くの名前がありますが、一部の例外を除けば個々の歌について記事を書くことはありませんから、個々の歌にリンクするのは意味がないことです。この種の情報を加える必要がある場合は、少なくとも一つの既存の記事(バンド名、アルバムなど)にリンクして下さい。

ウィキペディアは何でないかに書かれていることは、不思議なことに、曖昧さ回避ページに対しても無効化されていません。こうしたページにも、一行の辞書的定義を書くことは意味がないのです。ただし、専門用語については例外です。より一般的な記事で定義されている用語については、曖昧さ回避ページに載せても構いません。例えば、Canton は、w:Flag terminology にリンクしても構いません。

今のところ自身の記事を持たないような主題については、曖昧さ回避ページで短い記述をしておいてもかまいませんが、その主題が実際に記事になったとしてもすぐにWikipedia:削除依頼に掲載されてしまうようなものについては、そうするべきではありません。

化学記号のような英字2文字や英字3文字の略語のページは、曖昧さ回避のためのページによく似ています。こうしたページについては、あらかじめ展開しておくべきです。こうしたページは、行き先案内として機能し、曖昧さ回避のためのページの代わりになります。詳細は、w:Wikipedia:Disambiguation and abbreviations を参照して下さい。

曖昧さ回避のためのページは、「連想ゲーム」を意図したものではありません。慎重に、そして、必要なときにだけ使用して下さい。


具体例

タイトル という項目名のページでは、一般に、以下のような曖昧さ回避はしないでください。

  • タイトル
  • タイトル
  • タイトル病院
  • タイトル大学

ただし、「島」や「川」が省略されることが多い場合には、「タイトル島」や「タイトル川」を曖昧さ回避のページに載せても構いません。

ほとんどの場合、タイトルが項目名の一部になっているものは載せないで下さい。ただし、ある人物がその姓あるいは名だけで呼ばれることが非常に多い場合は、載せても構いません(例えば、シェークスピアガリレオなど)。

以下の場合は、同一の曖昧さ回避のためのページを用意しても構いません。

  • TITLE and Title
  • Title town and Title township

曖昧さ回避のタイプ

曖昧さ回避の方法は、いくつかあります。

  • 一段落程度の小さな記事の集まりならば、見出しを使って分けて書くことで一つのページに共存させることができます。ただし、各が大きくなれば、それぞれ独立した記事にするべき時が来るでしょう。
  • 「平等な」曖昧さ回避: 全ての記事を独立させ、「スピード」のページは「曖昧さ回避のためのページ」、つまり、それぞれの違いがわかるように書いた各記事へのリンクの一覧にする。
  • 「主要なトピック」を中心とする曖昧さ回避: ある一つの意味が突出してよく使われるなら、それを「スピード」のページに書きます。そして、そのページの先頭に、他の意味へのリンクを張ります。もしその数が多ければ、「スピード (曖昧さ回避)」という名前のページにリンクを張ります。たとえば、 モモ は、ページの先頭に モモ (曖昧さ回避) へのリンクがあり、ここで他の意味へのリンクを張っています。また、 金星 は、ページの先頭に 金星 (相撲) へのリンクを張っています。
  • 山手線方式:これは日本語版独自の用語です。「主要なトピック」を中心とする曖昧さ回避のうち、線を引いた上に曖昧さ回避へのリンクを張るものをこのように呼びます。
  • 「文章風に個々のページへリンクするのはどうでしょうか?(参考: w:Gilbert de Clare)」

曖昧さ回避には、四つのステップがあります

  1. 個々の項目に、適切(かつ互いに異なる)タイトルをつけます。
  2. 曖昧さ回避のためのページを作成します。
  3. 曖昧さ回避のためのページへのリンクを、すべて適切なリンクに置き換えます。
  4. 曖昧さ回避のためのページを、後述の "Links to disambiguation pages" に載せます

曖昧さ回避のためのページへのリンクの修正

警告: 曖昧さ回避のためのページをつくっても、そこにリンクしている全てのページを修正するのを忘れがちです。このことによって、ウィキペディアは、記事を分割する前の状態より悪い状態になってしまいます。

曖昧さ回避のためのページを作る前に、「ここにリンクしているページ」をクリックして、そこにリンクしている全てのページを洗い出して下さい。そして、記事を分割する前に、それらのページを直すか、直さなくとも問題がないことを確かめて下さい。

曖昧さ回避のためのページをつくる際の大切なマナーは、そのページをつくったときにできる誤ったリンクを直すことです。


個別の記事

個別の記事をつくる際には、いくつかの方法があります。もし、別名やより完全な名称があって、元の名前と同様にはっきりしているならば、それらを使うことができます。

たとえば、w:Java programming languagew:Titan rocket などです。そういった名称が無い場合は、曖昧さを回避するための語句を括弧でくくって付け加えることができます。括弧内に記載する語句には、二通りの選び方があります。その項目が、何の一種であるかを示す語(例えば、w:Mercury (element)w:Seal (mammal))、もしくは、どの分野・背景に属するものであるかを示す語(例えば、w:Union (set theory)w:Inflation (economics))から選びます。

  • 記事名で「タイトル (分類名)」というスタイルを用いる際には、括弧の前に半角のスペースをひとつ入れ、括弧は半角括弧を用いて下さい。(パイプの裏技を使えるようにするため。詳しくはWikipedia:編集の仕方参照。)

まれに、形容詞を伴ったタイトルを使用することもできます。しかし、この場合は、たいてい、括弧を使わないタイトルにするようにしてください。もし、形容詞を伴う語句で表す方法と分野名を伴った一単語で表す方法がある場合(たとえば、「数学的な解析」と「解析 (数学)」)、どちらが好ましいかについてのルールはありません。両方の記事を作成した上で、一方をもう一方にリダイレクトすることが多いです。

曖昧さ回避に「背景」を用いる特殊な場合としては、架空の登場人物に関する記事のように、その背景が書籍や他の創作物である場合です。しかし、我々は架空の登場人物に関する大量の小さなスタブ記事を求めてはいません:フィクションを明確に区別。もし、曖昧さ回避をする際に、一般用語と、それに背景を付け加えたものの間で迷った場合は、シンプルな方を選んで下さい。例えば、「神話上の人物」よりは「神話」を選んで下さい。同一の背景を持つトピックには、同一の曖昧さ回避用の語句を使って下さい。

括弧内にどのような語句を入れるかについて詳しくは、Wikipedia:記事名の付け方Wikipedia‐ノート:記事名の付け方を参照して下さい。


曖昧さ回避のためのページ

曖昧さ回避のためのページ自体の作成や、そもそもそれを作成する必要があるかどうかについては、柔軟に対処されています。前述のように、あるタイトルが一つの重要な意味を持つことが明らかで、特定の文脈で使われる一つか二つのあまり知られていない意味がある場合は、そのタイトルのページに、よく知られている意味についての記事を書き、特殊な用法の記事へリンクするのが良いと思われます。

たとえば、w:pokerという記事ではトランプゲーム (poker) について書かれています。ここで、暖炉の火かき棒 (fireplace poker) についての百科事典の記事は作成されないでしょうが、もし万一作成された場合、ポーカーの記事を "Poker (game)" に移動せずに、既存のポーカーの記事からリンクすることができます。もし、曖昧さ回避ページに「値する」ならば、特定の用法の記事へのリンクをシンプルに箇条書きにして、それぞれに(詳細は省略して)簡潔な一行程度の記述すればよいでしょう。もし、個々の違いを説明する必要があったり、特定の用法にかかわらずその用語自身に興味深い歴史がある場合などは、なんらかの説明的な文章を書くことになるかもしれません。もし、各用法の説明が一・二行程度なのであれば、それらを全て一つの記事にまとめる方がシンプルでしょう。

曖昧さ回避のためのページは、辞書の項目のように見えるかもしれません。しかし、我々はウィキペディアは字引ではないという方針を維持しようとしていますので、これ以上、辞書風のページにしようとするのは止めて下さい(たとえば、違いを明確にする目的でなければ語源や発音を書く必要はありません)。

以下の決まり文句集(コピー&ペースト可)にあるような注意書きをページの下部に入れても構いません。{{aimai}}と入力しても挿入できます。

'(このページは、曖昧さ回避のためのページです。一つの言葉が二つ以上の意味に用いられている場合の水先案内のために、異なる用法を一覧にしてあります。お探しの用語に一番近い記事を選んで下さい。このページへリンクしているページを見つけたら、リンクを適切な項目に張り替えて下さい。)'

曖昧さ回避のためのページを作らない場合、ページの上部あるいは下部に、以下のような注意書きを書いても構いません。

: ''この記事は、食品の cream について書かれています。[[Cream (band)]] について書かれた記事もあります。''

もしくは

----
'''Horse''' は、[[w:recreational drug]] [[w:heroin]] を指す隠語です。

もしくは

:''他の用法: [[w:California (disambiguation)]]を参照して下さい。''

曖昧さ回避のためのページへのリンク

曖昧さ回避のためのページに直接リンクする必要はほとんどないはずです。たいていの場合、曖昧さ回避のためのページではなく、意図する意味を扱っている記事にリンクするべきです。曖昧さ回避のためのページにする前に、そこにリンクしている各ページ(「ここにリンクしているページ」機能を使用)を見て、リンクを適切なものに直して下さい。もちろん、曖昧さ回避のためのページをつくるのは、誤ってそこにリンクしても意味が通るようにするためですので、そこへのリンクが残っていたからといって大問題というわけではありません。

ウィキペディア・ソフトウェアには、「孤立したページ」の一覧を見せる機能があります。しかし、曖昧さ回避のためのページについては、全く正しいです。なぜなら、特定の用法について書かれたページにリンクすることを推奨しているからです。

ですから、意図的に作成された孤立したページで散らからないようにして、孤立したページのリストをより使いやすくするため、曖昧さ回避のためのページは、Wikipedia:Links to disambiguating pages からリンクするようにして下さい。

(特定の用法ではなく)曖昧さ回避のためのページにリンクしなければならないときは、例えば w:America (disambiguation) のように、「(曖昧さ回避)」という語を含んだリダイレクトページにリンクするようにして下さい。このことによって、曖昧さ回避のためのページに意図的に作成されたリンクと、誤って作成されたリンクを区別しやすくなります。


言語間リンク

純粋な曖昧さ回避のためのページは、同様の曖昧さ回避の問題が存在する場合にだけ、その言語への言語間リンクを含めることができます。つまり、複数の用法のリストから、単一の用法へはリンクするべきではなく、曖昧さ回避のためのページにリンクするべきです。