かものむすめ

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ミコラ・ヤコビッチ・チュリロフウクライナ語版画の切手

かものむすめウクライナ語: Криве́нька ка́чечка)は、ウクライナ民話見るなのタブーに分類される物語で、日本の民話「鶴の恩返し」に類似している。

物語[編集]

ある日、子供のいない老夫婦がキノコを探しに森に向かった。そこで彼らは足を怪我したカモを見つけた。老夫婦はカモを家に連れて帰り、再び森に向かった。

家に戻ると、老夫婦の家は掃除がされており、食事も用意されていた。近所の人たちは、足の悪い少女が家事をしているのを見たと言う。老夫婦は、誰が家事をしているのか隠れて覗き見ることにした。そして、カモが少女に変身する様子を目撃した。

彼らは彼女が永遠に人間のままでいるように、巣をかまどに投げ込んだ。すると少女はその行為を非難し、もうこの家には居られないと言った。最後に、少女は老夫婦に紡ぎ車と糸車を作ってもらうように頼んだ。

庭の上空を3回、カモの群れが飛びながら羽毛を落とし、一緒に飛ぶようにと少女を誘った。彼女は最初の2回は断ったが、3回目には羽毛に身を包んでカモに変身し、飛び立ってしまった。

参考文献[編集]

文献[編集]

  • 絵本
    • オリガ・ヤクトーヴィチ 画松谷さやか訳『かものむすめ』福音館書店 (1997年)ISBN 978-4834014549

関連項目[編集]

外部リンク[編集]