エランギス・ファスツオサ

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エランギス・ファスツオサ
エランギス・ファスツオサの花
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
亜科 : セッコク亜科 Epidendroideae
: エランギス属 Aerangis
: エランギス・ファスツオサ A. fastuosa
学名
Aerangis fastuosa (Rchb. f. Schltr.)
図版

エランギス・ファスツオサ Aerangis fastuosaラン科植物の1つ。比較的大きくて白い花を少数つける。

特徴[編集]

着生植物はごく短い[1]。葉は3-6枚あり、倒卵形から長楕円形で長さ2-8cm、先端は二つに割れ、左右は不均等となっている。葉質は厚く、6-10枚を生じる[2]。花茎は茎から脇に出て長さ5cm、あるいはそれ以上に伸び、2-6花をつける。いずれにせよ、花茎はさほど伸びず、花は株際に咲く[2]。花は径4-5cm。香りがある。花期は秋。萼片、側花弁は倒披針形から卵状長楕円形、芯弁は舌状長楕円形で先が尖る。また距は長さ6-7cmと長く、らせん状になってしばしば赤みが差す[2]

分布[編集]

マダガスカル島に分布し、標高100-1500mの地域に生育する[3]

利用[編集]

洋ランとして栽培される。花の美しいものとして評価が高い[2]


出典[編集]

  1. ^ 以下、唐澤他(2017)p.5
  2. ^ a b c d 園芸植物大事典(1994),p.2725
  3. ^ 唐澤他(2017)p.5

参考文献[編集]

  • 『園芸植物大事典 2』、(1994)、小学館
  • 唐澤耕司他、『カラー図鑑 世界観賞用野生ラン』,(2017)、オーム社