サッカースペイン女子代表
サッカースペイン女子代表 | |||
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国または地域 | スペイン | ||
協会 | スペインサッカー連盟(RFEF) | ||
大陸連盟 | UEFA | ||
FIFAコード | ESP | ||
愛称 | La Roja(The Red) | ||
監督 | モンセラート・トメ | ||
キャプテン | アレクシア・プテジャス | ||
最多出場選手 | アレクシア・プテジャス(111試合) | ||
最多得点選手 | ジェニファー・エルモソ(51得点) | ||
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初の国際試合 | |||
1983年2月5日 スペイン 0-1 ポルトガル スペイン、ラ・グアルディア | |||
最大差勝利試合 | |||
1994年3月20日 スペイン 17-0 スロベニア スペイン、パラモス | |||
最大差敗戦試合 | |||
1996年6月2日 スペイン 0-8 スウェーデン スペイン、ガンディア | |||
女子W杯 | |||
出場回数 | 3回 (初出場は2015) | ||
最高成績 | 優勝 (2023) | ||
UEFA女子選手権 | |||
出場回数 | 4回 | ||
最高成績 | ベスト4 (1997) | ||
サッカースペイン女子代表(サッカースペインじょしだいひょう)は、スペインサッカー連盟(RFEF)による女子サッカーのナショナルチームである。
概要[編集]
男子代表と同じく、多くのパスを繋いで崩す攻撃スタイルを確立しており、女子ワールドカップのメンバーを見ても代表選手の大半はバルセロナとレアル・マドリード出身で固められている。
2015年カナダ大会で初出場を果たすと、2019年フランス大会ではラウンド16に進出したが大会女王のアメリカに敗退。2020年代から徐々に、女子サッカーにおける世界での地位を上げて、2023年オーストラリア/ニュージーランド大会前はFIFAランキング6位まで登りつめた。
同国の女子サッカーが急成長出来た理由について、エスパニョールでのプレー経験のある山本摩也は「スペインが強くなった要因はいくつかあると思っていて。6〜7年かけて女子サッカー選手の地位や環境を変えようと、選手主体で訴えかけてきたこと。国自体も、女子サッカーにお金を使うようになってきたこと。メディアなどの露出が増えてきたことなども挙げられると思う。」「サッカー面で言うと、何年か前から本格的にバルセロナ(≒代表)がフィジカル強化を始めたことや、外国から良い選手を取るようになったことなども挙げられると聞いたことがある。」等と語った[1]。
実情としては同国のリーグではバルセロナの一強とその他のチームという構造が出来上がっているものの、そのバルセロナが欧州で結果を出したり、アレクシア・プテジャスの様なバロンドーラーを輩出したり、男子チームが使用する大きいスタジアムのカンプ・ノウ(ホームスタジアム)を使用した時に完売させたりと、派手なニュースを出しているのも、スペインは強いという印象を世界に与えられている要因と指摘した。
日本女子代表とはU-17女子ワールドカップ、U-20女子ワールドカップなどアンダー世代での対戦も多い。
2023年7月31日、日本は2022年のワールドカップと2023年の女子ワールドカップで男女同時期にワールドカップでスペインに勝利した国となった[2][3]。
2023 FIFA女子ワールドカップ[編集]
2023 FIFA女子ワールドカップではグループCに入り、初戦でコスタリカ、第2節でザンビア、最終節で日本と対戦する組み合わせとなった。初戦のコスタリカ戦を3-0で快勝すると、続くザンビア戦でも5-0の快勝で日本と共に大会史上最速で決勝トーナメント進出を決めた[4][5]。負け以外で1位通過が決まる最終節の日本戦では、前半12分に失点するとその後も29分・40分と立て続けに失点し、82分にも田中美南のゴールで4点目を奪われて0-4で敗戦。日本に逆転され2位での通過となった[6]。
そうして迎えた決勝トーナメント1回戦では前半11分にライア・コディナのオウンゴールで失点するも5-1の勝利で初のベスト8進出を決めると、準々決勝のオランダ戦も延長戦にもつれ込む戦いとなったが2-1で勝利し初のベスト4入りを決める[7]。準決勝のスウェーデン戦は81分にサルマ・パラジュエロが先制ゴールを決め、初の決勝進出に一歩近づく。88分にスウェーデンのレベッカ・ブロンクビストのゴールによって一時は同点に追いつかれるも、直後にオルガ・カルモナが勝ち越しゴールを決め、2-1で勝利し初の決勝進出を決めた[8]。
史上初の女子ワールドカップ優勝を賭けて挑んだ決勝はスペインと同じく初の決勝進出を果たしたイングランドと対戦し、前半29分にキャプテンのオルガ・カルモナが先制ゴールを決め、初の優勝に一歩近づく。後半にジェニファー・エルモソのPKはイングランドのGKメアリー・アーブスに止められるも、最後まで相手に得点を与えないまま13分に及ぶアディショナルタイムも相手の攻撃を防ぎ切り、1-0で勝利したことで悲願の女子ワールドカップ初優勝を決めた。これにより、スペインは2018 FIFA U-17女子ワールドカップ・2022 FIFA U-20女子ワールドカップ・2023 FIFA女子ワールドカップの3つの大会で優勝したことで、女子サッカー史上2か国目となるFIFA主催の3つの世界選手権大会を全て制した国となった[9][10](なお、2022 FIFA U-17女子ワールドカップでは史上初の連覇を達成している)。
五輪初出場[編集]
UEFA女子ネーションズリーグ2023-24でスペインはリーグA(グループA4)に入り、イタリアとのホームゲームに2-3で逆転負けするも、1位で決勝ラウンド進出を決める。準決勝は2019 FIFA女子ワールドカップ準優勝のオランダと対戦し、2023 FIFA女子ワールドカップ優勝メンバーのジェニファー・エルモソ、アイタナ・ボンマティ、オナ・バトレの活躍で3-0で勝利し、悲願の女子オリンピック初出場を決めた。決勝のフランス戦も2-0で勝利しUEFA女子ネーションズリーグ初優勝を果たした。
タイトル[編集]
- 優勝 : 2023
- 優勝 : 2023-2024
- 優勝 : 2017
- 優勝 : 2018
国際大会の成績[編集]
FIFA女子ワールドカップ[編集]
開催国 / 年 | 成績 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
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1991 | 予選敗退 | ||||||
1995 | |||||||
1999 | |||||||
2003 | |||||||
2007 | |||||||
2011 | |||||||
2015 | グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 4 |
2019 | ベスト16 | 4 | 1 | 1 | 2 | 4 | 4 |
2023 | 優勝 | 7 | 6 | 0 | 1 | 18 | 7 |
合計 | 出場3回/優勝1回 | 14 | 7 | 2 | 5 | 24 | 15 |
オリンピック[編集]
開催国 / 年 | 成績 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
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1996 | 予選敗退 | ||||||
2000 | |||||||
2004 | |||||||
2008 | |||||||
2012 | |||||||
2016 | |||||||
2020 | |||||||
2024 | 出場決定 | ||||||
合計 | 出場0回 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
UEFA欧州女子選手権[編集]
開催国 / 年 | 成績 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
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1984 | 不参加 | ||||||
1987 | 予選敗退 | ||||||
1989 | |||||||
1991 | |||||||
1993 | |||||||
1995 | |||||||
1997 | ベスト4 | 4 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 |
2001 | 予選敗退 | ||||||
2005 | |||||||
2009 | |||||||
2013 | ベスト8 | 4 | 1 | 1 | 2 | 5 | 7 |
2017 | ベスト8 | 4 | 1 | 1 | 2 | 2 | 3 |
2022 | ベスト8 | 4 | 2 | 0 | 2 | 6 | 5 |
合計 | 出場4回 | 16 | 5 | 3 | 8 | 16 | 19 |
FIFAランキング[編集]
- 2003年から公表。現在は原則として3ヶ月ごとに発表される。
- 最新順位 - 1位 (2024年3月)
- 初登場 - 19位 (2003年7月)
- 最高順位 - 1位 (2024年3月)
- 最低順位 - 21位 (2008年3月)
2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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出典: FIFA Women's Ranking[11]
選手[編集]
現在の招集メンバー[編集]
2023 FIFA女子ワールドカップ 招集メンバー
- 出場数、ゴール数、所属クラブは2023年6月30日現在
最近招集された選手[編集]
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個人記録[編集]
- 2023年9月27日時点(太字は現役代表選手)
出場試合数[編集]
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得点数[編集]
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脚注[編集]
- ^ “スペイン代表急成長のワケは?”. FIFA. 2023年8月1日閲覧。
- ^ “"逆転大金星"再び!日本代表がスペイン撃破、首位で決勝T進出!堂安律&田中弾で死の組1位突破”. Goal.com. 2023年9月24日閲覧。
- ^ “なでしこジャパン、スペインを4発圧倒で無傷の首位通過! 女子W杯16強ではノルウェーと対戦”. Goal.com. 2023年9月24日閲覧。
- ^ “日本と同組スペイン、女子W杯初戦でコスタリカを圧倒!シュート46本放ち3点ゴールの快勝劇”. Goal.com (2023年7月22日). 2023年9月20日閲覧。
- ^ “なでしこジャパン、4大会連続の女子W杯決勝T進出! スペインがザンビアに勝利で決定”. Goal.com (2023年7月26日). 2023年9月20日閲覧。
- ^ “「世界の威信を取り戻した」なでしこジャパンに衝撃の完敗…スペインメディアが日本を称賛「まるで決勝戦のような戦いぶり」”. Goal.com (2023年7月31日). 2023年9月20日閲覧。
- ^ “スペイン、延長戦でオランダ下して女子W杯4強進出! なでしこジャパンが勝てば再戦”. Goal.com (2023年8月11日). 2023年9月20日閲覧。
- ^ “スペインが女子W杯決勝に初進出! 89分の決勝弾でスウェーデンを撃破、GSで日本に敗戦から躍進”. Goal.com (2023年8月15日). 2023年9月20日閲覧。
- ^ “女子W杯、スペインが大会初優勝! 1-0でイングランドを退け悲願達成…キャプテンのゴールが決勝弾に”. フットボールゾーン (2023年8月20日). 2023年8月20日閲覧。
- ^ “スペインが初の女子W杯制覇! イングランドを完封、今大会の敗戦はなでしこ戦のみ”. Goal.com (2023年8月20日). 2023年8月20日閲覧。
- ^ “Women's Ranking” (英語). www.fifa.com (2024年3月15日). 2024年3月15日閲覧。
関連項目[編集]
- サッカースペイン代表 - 男子のナショナルチーム
- プリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ - 国内リーグ
外部リンク[編集]
- スペインサッカー連盟(スペイン語)