テッポウウリ

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テッポウウリ
テッポウウリの花(手前)と実(奥)
分類APG III
: 植物界Plantae
階級なし : 被子植物

Angiosperm

: ウリ目

cucurbitales

: ウリ科

cucurbitaceae

: エクバリウム属

Ecballium

学名
Ecballium elaterium
英名
Ecballium elaterium

テッポウウリ(鉄砲瓜Ecballium elaterium)とはウリ科エクバリウム属の多年草であり、観賞用または薬用に栽培される。

日本名や英名は、この植物の果実が熟すると果汁と共に種子を勢いよく噴射するためこの名がある。

生態[編集]

多年草で、地中海近辺が原産地である。日本には大正時代に渡来している。 矮性で蔓は伸びず、葉は細かい毛が生えておりごわごわしている。3~11月に小さい黄色の花を咲かせ、果実を実らせ熟すると果汁と共に種子を勢いよく噴射する。

利用[編集]

日本の植物園ではほとんど生態の面白さから観賞用に栽培されることが多い。 果汁に若干の毒素を含んでおり、下痢の症状を起こす。これを利用し下剤にする場合がある。

参考文献[編集]

村越三千男 『内外植物原色大図鑑』(1940年)