ノート:グエン・タン・ズン

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政治局常務委員の肩書について[編集]

ズン首相の経歴の中に「政治局常務委員」「政治局常委」とありますが、こちらの資料によると、 「第8回党大会で設置された政治局常務委員会もまた(第9回で)廃止となった。」 と記されています。第8回党大会は1996年6∼7月、第9回は2001年4月です。記述が矛盾するので「要出典」を張らせていただきました。おそらく、出典元は外務省要人略歴だと思いますが、何れにせよ他の文献にも当たらねばなりません。--Ashtray 2010年8月20日 (金) 12:35 (UTC)[返信]

越政府ポータルサイトをソースに、加筆修正しました。越語版WPでも、常務委員の選出年月は錯綜していました。とりあえず、2001年に廃止されたポストへの再選出はあり得ないので、カットしました。何か日本語書籍で裏を取れればなお良いのですが。--Ashtray 2010年8月20日 (金) 17:40 (UTC)[返信]
坪井善明『ヴェトナム現代政治』(東京大学出版会、2002年)でも、政治局常務委員会は第8回党大会で設置され、第9回党大会で廃止されたとあります。なお外務省要人略歴はズンが政治局常務委員を退いたのは1998年1月としていますが、1997年12月の第8期中央委員会第4回総会で書記長がド・ムオイからレ・カ・フューに交代して新執行部が発足しているので、このときに政治局常務委員の入れ替えがあったかもしれません。ズンが1998年1月に政治局常務委員を退任しているのは、当時の政局と符合すると思います。--泉州大夫惟宗朝臣 2010年9月16日 (木) 17:07 (UTC)[返信]
そうしますと、1996年6∼7月から2001年4月の間に絞られるのは間違いなさそうですね。あとは、フュー書記長選出時の政治局委員一覧表が、何かの書籍に載っていると良いのですが。
一応、越語版WPの "vi:Bộ Chính trị Ban Chấp hành Trung ương Đảng Cộng sản Việt Nam"(ベトナム共産党政治局)によれば、ズンは第8回大会(1996年)で序列19位の政治局員、8期4中総(1997年12月)で6位の常務委員とされています。ただ、残念なことに、参考文献がない記事ですので、「検証可能性」ゼロですが。
また、前回の編集で、ベトナム政府ポータルの記述に基づき「97年8月退任」と記しましたが、改めて検証したところ、どうも怪しいです。97年9月に副首相に就任しているので、それ以前の経歴を「概要」として記述しているだけで、必ずしも年月が正確ではなさそうです。一旦、外務省情報に基づいた記述に修正しました。--Ashtray 2010年9月22日 (水) 12:25 (UTC)[返信]
参考文献になるかどうかわかりませんが、Ashtrayさんもご存知の、「データベース『世界と日本』」(東京大学東洋文化研究所・田中明彦研究室が主宰)というWEBサイトがあり、その中の「『アジア太平洋諸国の対外政策』講演集」という項目にある、防衛大学校助教授(当時)の武田康裕氏の講演「刷新後のベトナムの政軍関係-国防戦略への影響-」の参考資料に第7期と第8期の政治局序列と第8期政治局常務委員会の構成の一覧がありましたので提示いたします。
これによると、1996年6月にズン(当時、内務次官)は政治局序列第19位に列しています。表を見ると末席のようです。その一方で、政治局常務委員(常務委員の中では末席の第5位)にも選出されています。1997年12月のレ・カ・フュー書記長就任時に、政治局の序列に変動があって、ズン(当時、常任副首相)は序列第6位に上昇しています。が、翌年1月の政治局常務委員会の構成表をみると、名簿から名前がないので、この時に常務委員からは外れたのではないでしょうか。外務省の情報による「1998年1月、政治局常務委員退任」は正しいと思います。1997年12月に新政治局が発足し、翌年1月に政治局において常務委員の改選があったのでしょう。
しかし、序列19位の者が政治局常務委員となり、それが序列第6位に昇進したのに常務委員から外れるとは……。中国共産党の人事とは全く違いますね。第8期において政治局常務委員会が設置されていますが、同時に書記局が廃止されていますし、第9期で書記局が再設置されて政治局常務委員会は廃止されているので、ベトナム共産党の政治局常務委員会は、中国共産党中央政治局常務委員会みたいな党の最高指導部というよりも、政治局の事務機構という性格のほうが強かったのかもしれませんね。それならば若手官僚のズンが末席とはいえ常務委員に列せられたのは首肯できると思います。まあ、あくまで想像ですので、この時期の政治過程に関する参考文献が欲しいところです。--泉州大夫惟宗朝臣 2010年9月23日 (木) 10:10 (UTC)[返信]
ご提示ありがとうございます。武田氏の講演は、立派な参考文献だと思います。さっそく、これを取り入れた記述に致しましょう。
常務委員会と書記局は、それぞれの設置・廃止の関係から、おっしゃるとおり同等の組織と見なすべきで、「幹部会」の類ではなさそうですね。1998年1月で常務委員5位のファム・デ・ズウェットが、政治局では10位となっており、「4長老+1新人」という図式が見て取れます。いやぁ、ズンの政治局の序列がこれほど低いのに、常務委員に選出なんてありえないと思っていたのですが、この様な訳があったのですね。--Ashtray 2010年9月23日 (木) 11:05 (UTC)[返信]