ノート:ザザ

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報告[編集]

査読作業を行ってきましたが、私(G-Sounds)の手には余るので、正式版アップを断念しました。なので、緊急に修正が必要な部分だけを直して、暫定版のアップのみを行いました。以下に、調査結果(問題点)を記述し、これを以って、私による調査は終了とします。--G-Sounds 2010年3月26日 (金) 22:44 (UTC)[返信]

記事改名の問題[編集]

ザザの正式名称は、ザザ・カクテルです。ただ、ザザ・カクテルのカクテルは、省略されるのが通例なので、ザザだけの説明で済むのなら、記事名は現状のままで構わないでしょう。

しかし、デュボネ・カクテルという、大変レシピの似たカクテルがあるのが問題です。ザザ・カクテル = デュボネ・カクテルと書く書籍もあるほどで、例えば、

  • 稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9

この本では、そのようになっています。 (なお、この本では、さらにデュボネ・マンハッタン・カクテルも同じレシピだと書いてありましたが、これについては誤記と考えられます。恐らく、ドライ・ジンをウィスキーに変えると、デュボネ・マンハッタン・カクテルとなると書く予定だったものと思われます。)

ともあれ、まず1つ目の問題として、大変よく似たザザ・カクテルとデュボネ・カクテルを、どのように併記するのか、そして、記事名をどうするのかという点が挙げられます。この2つのカクテルは、名称に共通点が無いですし、知名度の差はさしてありませんし……。「ザザとデュボネ・カクテル」……とかですかね?

いずれにしても、

  • ザザ (ザザ・カクテル)
  • デュボネ・カクテル
  • デュボネ・マンハッタン (デュボネ・マンハッタン・カクテル)

は、同じ記事の中で解説した方が判りやすいと思います。

なお、「ザザとデュボネ」という記事名はダメです。というのは、デュボネ(Dubonnet)という酒が存在するからです。

  • 吉田 芳二郎 『カラーブックス 828 洋酒入門』 保育社 1968年8月1日発行 ISBN 4-586-50828-0

この本によれば、フランス産の酒で、主に赤ワインをキナの皮と共に樽熟成させて作るものの、白ワインをキナの皮と共に樽熟成させて作ることもあるようです。

したがって、仮に、デュボネ・カクテルを記事として独立させる場合でも、「デュボネ」や「デュボネ (カクテル)」ではなく、デュボネ・カクテルという記事名にしなければなりません。ちょうど、シャンパンシャンパン・カクテルの関係と同じです。酒場で注文する時に、シャンパンとかデュボネとか言うと、カクテルではないものが出てくるので。

(ちなみに、デュボネ・マンハッタンは、明らかにデュボネ・カクテルに付随したカクテルなので、これについては、記事名に反映させる必要も無いですし、独立記事にする必要は全く無いでしょう。)--G-Sounds 2010年3月26日 (金) 22:44 (UTC)[返信]

レシピの問題[編集]

以下に、ザザとデュボネ・カクテルとデュボネ・マンハッタンの代表的なレシピを記述します。

ザザ
ドライ・ジンとデュボネを等量ずつ使用し、そこにアンゴスチュラ・ビターズを1dash。ステアで作る。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
ドライ・ジンとデュボネを等量ずつ使用し、そこにアンゴスチュラ・ビターズを1dashまでは同じだが、シェークで作る。
永瀬 正人 『カクテル ポケットブック』 旭屋出版 1999年2月10日発行 ISBN 4-7511-0155-2
なお、仕上げに、レモン・ピールを使用する。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
そうではなく、仕上げに、オレンジ・ピールを使用する。
稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
ピールは使用しない。
永瀬 正人 『カクテル ポケットブック』 旭屋出版 1999年2月10日発行 ISBN 4-7511-0155-2
デュボネ・カクテル
デュボネとドライ・ジンを等量ずつ使用する。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0
吉田 芳二郎 『カラーブックス 828 洋酒入門』 保育社 1968年8月1日発行 ISBN 4-586-50828-0
稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9
稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
今井 清 『たのしむカクテル』 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1
ステアで作る。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0
稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9
稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
今井 清 『たのしむカクテル』 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1
なお、仕上げに、レモン・ピールを使用する。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
永田 奈奈恵 監修 『ポケットガイド カクテル』 成美堂出版 1998年1月20日 ISBN 4-415-08549-0
稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9
稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
今井 清 『たのしむカクテル』 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1
デュボネ・マンハッタン
デュボネとウィスキーを等量ずつ使用する。ステアで作る。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X
なお、仕上げに、レモン・ピールを使用する。
澤井 慶明 監修 『カクテルの事典』 成美堂出版 1996年12月20日発行 ISBN 4-415-08348-X

以上。 ここまでが、共通点の多いレシピを載せている書籍です。しかし、ここまででも、すでにザザについては、レモン・ピールを使うか、オレンジ・ピールを使うかで割れています。この香り付けの仕方で割れるケースは、あまり見ないので、やや気になる割れ方です。 ただ、

  • 稲 保幸 『洋酒とカクテル入門』 日東書院 1987年2月10日発行 ISBN 4-528-00361-9

では、「デュボネ・カクテル = ザザ」となっていますので、こちらでは、ザザでもレモン・ピールを使うわけです。よって、もしかしたら、稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』のオレンジ・ピールは誤記なのかもしれませんが、誤記かどうかを判断するには、参考文献が足りません。(後述の今井 清 『たのしむカクテル』でもザザにオレンジ・ピールが使用されていることからも、ただの誤記とは片付けられそうにありません。) また、「デュボネ・カクテル = ザザ」として扱われていた時代があるのかどうかも、考えなければならない点です。

(なお、ステアで作るか、シェークで作るかは、好みの問題で、どちらかを選ぶという面もあるので、この点については、さしたる問題ではありません。それでも、参考文献の数から見て、ステアで作るのが標準と考えるのが妥当でしょう。)

さらに問題なのが、

  • 今井 清 『たのしむカクテル』 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1

この本では、ザザは、

  • ドライ・ジン : デュボネ = 7:3
  • アンゴスチュラ・ビターズ = 1dash

ステアで作る。仕上げに、オレンジ・ピールを使用する。

今井 清 『たのしむカクテル』が存在することで、稲 保幸 『カクテル・レシピ1000』のオレンジ・ピールは、正しい可能性が大きくなりました。 ただ、今井 清 『たのしむカクテル』では、ジンとデュボネの比率が明らかに他の書籍と違います。まぁ、味の調整の範囲と考えて、気にしないということも可能な程度の差異ではあるのですけれども、やはり気になる点です。

結局、本文には、クラシカルな(伝統的な)レシピを書いておきました。ただ、カクテルは年代が下るにつれて、徐々に辛口となる傾向にあるので、その流れをくんでいる、新しいレシピである可能性もあります。したがって、上記は、どれも誤記とは言い切れないのと、今後、このようにドライ・ジンの多いレシピが主流となる可能性もあります。

ちなみに、もっと問題となりそうなのは、

  • 堀井 浩一 『つくる・飲む・楽しむ カクテール』 文研出版 1986年4月5日発行 ISBN 4-580-90230-0

この本で、ザザは、

  • シェリー : デュボネ = 1:1 、ステアで作る。(果皮類の使用はない。)

デュボネ・カクテルは、

  • デュボネ : フレンチ・ベルモット : シェリー = 1:1:1
  • オレンジ・ビターズ = 1dash
  • アンゴスチュラ・ビターズ = 2drop

ステアして作る。レモン・ピールを使用。

ザザとデュボネ・カクテルのレシピが全然違うのが1点目。ビターズの使用を見ると、他の本とは、ザザとデュボネ・カクテルが逆になっているのが2点目。このように、全然異なった記述がなされています。 ……まぁ、今回については、堀井 浩一 『つくる・飲む・楽しむ カクテール』の記述は、あまりに他の書籍と記述が違うので、無視しても良いとは思うのですけれども……。仮に誤記ではなかったとしても、かなりマイナーなレシピでしょうし。というわけで、現時点では、これを無視しています。--G-Sounds 2010年3月26日 (金) 22:44 (UTC)[返信]

カテゴライズの問題[編集]

ザザは、ジンをベースとしているという考え方と、デュボネ(ワイン?)をベースとしているという考え方などがあると思います。ただ、カクテル全体が、時代が下るにつれて辛口にシフトしている関係で、比較的新しい作り方では、ジンが多くなることもあるみたいなので、ザザはジンベースのカクテルと考える方が妥当かもしれません。しかし、この問題については、『「○○ベースのカクテル」の意味』という議論が結論に達していないので、ここの議論が決着するのを待っている状態です。

なお、ザザの場合、先述のようにデュボネ・カクテルも併記した方が良いと考えますが、デュボネ・カクテルは、明らかにデュボネをベースとしたカクテルなので、現在あるカテゴリでは、ワインベースのカクテルに分類されるのだろうと思います。 (ただ、ワインベースのカクテルについては、何をここに含めるのか議論の必要がありそうですけれども。) なので、ジンベースのカクテルというカテゴリを、この記事に与えてしまって良いのかという問題も生じます。--G-Sounds 2010年3月26日 (金) 22:44 (UTC)[返信]