ノート:紀州箪笥

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用材のキリ[編集]

伝統的工芸品選定の基準に素材の要件もあったかと思います。また江戸時代から紀州箪笥を製造しているなら、たとえば消費地の大阪経由で移入したか興味があります。調べようとしたところ、専門図書館のデータベースから提携先図書館の総合検索により、桐材全般の林業資料がPDF形式で読めます。時代の経った資料ですが、糸口になるかもしれません。

  • スポンジ状の木質。これは紀州に限りませんが、桐と杉や檜、欅との特徴の差は、材がスポンジ状か繊維状かに大別されるようです。スポンジ状なので調湿、断熱と耐火性が高く軽いとのこと。

【ランク】一口に桐と言っても主に3種が植栽され(白桐、青桐など)材の色、強度の差による加工のしやすさ(耐久性も?)が一様ではない由。

  • 寒冷地ほど良材を出す← 桐は傾斜地でも育つので、紀州の高地なら該当するか
  • 需要が増えて輸入材が過半をしめる← 伝産品指定を受けているから、該当しないのでは
  • 栽培地域の多くで、割合に早く太くなる樹種に転換している← 同上、耐久性が劣るため。

八重樫文献に昭和半ばの種と栽培地域の分布を載せています(キリの記事をご参照ください)。--Omotecho会話2021年12月14日 (火) 01:40 (UTC)[返信]

返信 なるほど。桐の記述だけでそこまで広げられるのですね。せっかく資料を提示していただいたので余裕がある時に拝見させていただきます。今後ともよろしくお願いします。--Kanninbukuro会話/投稿 2023年9月30日 (土) 01:21 (UTC)[返信]
@Kanninbukuroさん、貴重な記事を読んでつい専門外の私から投稿しましたが、お返事くださりありがとうございます。取り急ぎ見直したのですが、あいにく当時のメモを失ってしまいました。八重樫文献とはこちらかと思います。お役に立たなかったらすみません。
余談です。
「火事にあったら桐の箪笥は、水をたっぷりかけておけ。蔵から持ち出せなかった場合も、焼け跡の箪笥を見つけると中身は助け出せる。」
昔聞いた話と記憶しますが、都市伝説のようで歴史資料は見つかりませんでした。残念。--Omotecho会話2023年10月1日 (日) 05:45 (UTC)[返信]
@Omotechoさん、いえいえ私もまったくの専門外(そもそも専門すらないという現実)で結構無理やり加筆した感じになってたのでアドバイスをいただけて嬉しいです。
八重樫文献見させていただきました。この紀州箪笥という項目で用材についてどこまで詳しく書いていいのか結構悩みますね。役に立つとは思いますが、私の技量ではそこまで加筆できる気がせず、そこに関しては2行ぐらいで終わってしまうかもしれません。申し訳ないです。
余談についてですが私もそれに似たような話を聞いた事があるので、もしかすると資料の片隅にちょろっと書いてあるとかはあるかもしれないです。私も今度探してみます。
全体的にふわっとした回答になってしまいましたが、Omotechoさんのアドバイスを見て他にも加筆できそうなところを見つけたので、全体的には大幅な加筆が期待できるかと思います。それが数年後になるか1ヶ月後になるのかは分かりません。他にもアドバイス等ございましたら教えていただけると嬉しいです。--Kanninbukuro会話/投稿 2023年10月7日 (土) 14:46 (UTC)[返信]
いつも真摯なお返事をいただき身に余ります。そうでしたか、糸口を見つけられたご様子でよかったです。
「桐の箪笥は火事に強い」というのは科学的には証明されていないかもしれませんが、なんでしょう、聞いたことがあるとご記憶の方にときどきお出会いします。確かにケヤキなどの重いタンスに比べると、色も白くて胡粉で化粧がしてあり飾り金具も華奢、非常に高級感を感じますし、確かに軽いです(個人的感想)。
また余談ですみません。
  • 資料がないか探していたら[1]、実演を見たことを思い出しました。引き出しを1つ引いてからしまおうとする(鏡板を押す)と、違う引き出しが飛び出す。説明員さんは機密性つまり指し物の技術の高さを見せたかったのでしょうに、こちらはエンタメ感覚で受け止めて、マジックみたいと見入ってしまいました。
  • その他、もしかして江戸指物と混同しているのかもしれないのですが、フイゴを仕込んで「鳴る箪笥」というのもあったかもしれません。
右は話としてだけお伝えします。聞いた時期や場所を忘れてしまい、資料を探すまでに至っていません。船箪笥(ふなだんす)の実物は、海に近い街なら民俗資料館で見せてもらえると思います。
  • 江戸時代の船頭は船の手形や売上金を入れるポータブルの船箪笥を持って船に乗った(高さ40cmほど?)。四隅や扉は鉄の金具で補強し、重々しい錠前で開け閉めする。もしも船が難破しても、その箪笥は海面に浮くので回収できるはず。
どうぞ時間に縛られずに、またタイミングが合った時に加筆なさってください。途中で資料探しなどでお手伝いできれば嬉しいですが、それもどうかご随意に願います。--Omotecho会話2023年10月7日 (土) 15:30 (UTC)[返信]