ビィ・フォアード

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株式会社ビィ・フォアード
BE FORWARD CO.,LTD.
六本木ヒルズ森タワー
六本木ヒルズ森タワー
種類 株式会社
略称 ビィフォアード / BF / BEFORWARD
本社所在地 日本の旗 日本
106-6137
東京都港区六本木六丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー37階
北緯35度39分37.4秒 東経139度43分45.3秒 / 北緯35.660389度 東経139.729250度 / 35.660389; 139.729250座標: 北緯35度39分37.4秒 東経139度43分45.3秒 / 北緯35.660389度 東経139.729250度 / 35.660389; 139.729250
本店所在地 182-0026
東京都調布市小島町一丁目32番地2
北緯35度39分11.4秒 東経139度32分29.3秒 / 北緯35.653167度 東経139.541472度 / 35.653167; 139.541472
設立 2004年平成16年)3月10日
業種 小売業
法人番号 7012401009983 ウィキデータを編集
事業内容 中古車の販売及び輸出、越境ECサイトの運営
代表者 山川博功代表取締役
資本金 1,000万円
売上高 1,084億円(2023年6月期)
従業員数
  • 日本:245人
(2023年6月現在)
決算期 毎年6月30日
外部リンク https://corporate.beforward.jp/company/
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株式会社ビィ・フォアード(英称:BE FORWARD CO.,LTD.)は、中古車、中古の自動車パーツを自社開発のECサイト越境EC)で販売する日本の企業である。

概要[編集]

  • ビィ・フォアードは2004年、山川博功によって設立。
  • 越境ECサイトにて中古自動車海外に販売している。
  • 同サイトの月間ページビューは、2015年5月時点で5600万PV[1]
  • 取引相手国は、世界207の国と地域[2]。そのうちアフリカが54カ国で、輸出台数全体の約5割を占めている[3]
  • 2019年3月に日本流通産業新聞で発表された「中古品EC売上高ランキング」では、日本国内1位。[7]
  • 2023年6月期の売上高が1,084億円となり、初の1,000億円超えとなった。[8]

社名・ロゴ[編集]

由来[編集]

「ビィ・フォアード」の由来は、創業者山川博功の母校でもある明治大学でラグビー部の監督を務めた北島忠治監督が唱えた「前へ」というスローガンから。[9]

ロゴ[編集]

シンボルマークはオレンジ色の矢をモチーフとした「オレンジアロー」。 ビジネスの拡大に伴い、2018年1月11日にコーポレートロゴを刷新。シンボルマークであるアロー(矢)と「F」のロゴデザインをリンクさせ、前へと進化を遂げる意思を「F」のデザインに込め、文字フォントを太く、インパクトの強い書体で前向きなエネルギーを表現するとともに、モバイル端末など解像度が低く画面の小さい画面での視認性を高めた[10]

沿革[編集]

事業[編集]

中古車輸出[編集]

2004年の創業当初にニュージーランド向けに始めた中古車輸出事業は、その後アフリカ市場に活路を見出し、10年後の2014年には年間12万6,000台を超える中古車を124か国に輸出する規模になる[27]。2023年3月時点で輸出先は世界207の国と地域に及ぶ[28]。2017年から本格的に強化してきた三国間貿易(海外在庫を日本を介さず第三国へ輸出)は、韓国をメインにタイ英国米国オランダシンガポールアラブ首長国連邦ドバイ)など計8か国から207の国と地域へ輸出。海外600社のサプライヤーと提携するまでに拡大[29]

越境ECサイト[編集]

自社開発の越境ECサイト(海外向けECサイト)の「BE FORWARD.JP」(2007年6月サイトオープン)から、世界中のどこからでも24時間注文できる仕組みを構築。同サイトの月間ページビューは、2015年5月時点で5600万PV。アフリカザンビアでは6番目に、ポリネシアサモアでは7番目に見られている。世界中の新興国からアクセス件数が急増して居るのが目に止まり、Googleアメリカ本社から副社長が、山川社長に会いにやってきたという[30]。同サイトでは中古車1台に対して35枚の写真が掲載されており(通常の中古車サイトであれば多くて10枚程度)、チャットでの質問に対して即座に対応することができるため、購入希望者の不安も解消しニーズにこたえている[31]。ビィ・フォアードの顧客は銀行送金PayPalビットコインウエスタンユニオンなど、様々なニーズにあわせた決済サービスのご利用が可能[32]

オートパーツ[編集]

2014年6月に自動車パーツ販売サイト(https://autoparts.beforward.jp/)をオープン[33]。全国規模のパーツ組合と業務提携を行った事によりサイトへの掲載点数は350万点に[34]。自動車パーツの掲載点数は、コンシューマー向け自動車パーツサイトとして世界最大。

ポチロジ[編集]

海外販売や海外マーケットの拡大を狙う企業や海外へ荷物を送付したい一般消費者に、貨物輸送するサービス。これまで200を超える国と地域への中古車輸出を通して獲得した同社の流通網を活かし、国際航空輸送、自社コンテナ混載、中古車輸送のサービスを、輸送手続きから現地配送までワンストップで対応している。以前は中古車輸送サービスのみに焦点を当てていたが、自社コンテナ混載サービスと国際航空輸送サービスの発送手順の説明や過去の事例紹介をサイトに記載するなど、一般消費者でも国際輸送に対して具体的なイメージを理解しやすいサイトを作り、国際航空輸送見積もりをサイトの専用フォームから簡単に依頼することも可能にした[35]。当サービスでは、国内の顧客から海外の受取人までの間を、同社と現地代理店が引き取り・梱包から手続き・輸出、通関、現地での輸送まで煩雑な作業を代行する[36]。オリジナルキャラクターは「ポチ」[37]。サービス名の由来は、ECサイトの様にクリックするだけで簡単に世界へ荷物を送れるサービス「ポチっと物流」から[38]

中古車輸出プラットフォーム[編集]

「BE FORWARD Marketplace」は、中古車サプライヤーが中古車を海外に販売できるプラットフォーム。ビィ・フォアードの越境ECサイトへサプライヤーの商品を掲載した後、ビィ・フォアードが販売、輸出、納車まで一気通貫で対応する[39]。BE FORWARD Marketplaceでは同社が運営する「BE FORWARD.JP」の世界各国・地域の顧客が集まる商品を掲載料・手数料無料で掲載することができ、顧客との商談や代金回収、 輸送、 輸出の手続きなど市場参入にはハードルが高い業務もすべて同社が対応。日本国内の展示車両もしくは在庫の写真を掲載するだけで海外販売チャネルを増やすことができる[40]

ブランドメッセージ[編集]

GATEWAY TO THE WORLD(2023年8月~)[編集]

事業提携する会社、そしてお客様の双方にとって「世界につながる」扉、”Gateway”を開くことで、グローバルなネットワークとパートナーシップを通じて、人、場所、文化をつなぐという想いが込められている。[41]

過去のブランドメッセージ[編集]

・「With Japanese Quality」(2014年 - 2023年)

脚注[編集]

  1. ^ 【東洋経済オンライン】「年商500億円!今アフリカで超人気の日本企業」(2015年8月12日)
  2. ^ 【グーネット自動車流通】輝かしい一夜、上場に向けた準備を発表(2023年3月28日)
  3. ^ 【物流Weekly】ビィ・フォアード 中古車越境ECと海外輸出代行サービス(2021年12月1日)
  4. ^ 【日経ビジネス】2016年4/4号30~31ページ
  5. ^ 【TBSがっちりマンデー!!】「働く人の○割がアレな会社!」2016年7/3放送
  6. ^ 【日本ネット経済新聞】(2023年6月15日)第2面「ネット通販売上高ランキング」
  7. ^ 【日本流通産業新聞】(2019年3月21日)第1面「中古品EC売上高ランキング」
  8. ^ 【日本ネット経済新聞】(2023年8月31日)「〈日本を代表する越境ECを目指す〉売上高は初の1000億円超えに」
  9. ^ 【経営スクランブル】 ビィ・フォアード 新興国向け中古車販売のECサイトで世界一目指す - 戦略経営者
  10. ^ a b 【PR TIMES】ビィ・フォアード ビジネス拡大に伴い、コーポレートロゴを刷新
  11. ^ 【TOPICS】BE FORWARD社への部品供給について - 株式会社ビッグウェーブホームページ
  12. ^ 【LOGISTICS TODAY】ビィ・フォアード、タンザニアでバイク便配送を開始
  13. ^ 【PR TIMES】ビィ・フォアード 韓国の総合金融グループ KBキャピタルと業務提携!
  14. ^ 【PR TIMES】ビィ・フォアード タンザニアの石油製品販売会社オイルコムと業務提携!
  15. ^ 【リビングタイムス】家庭用品などモンゴルで越境ECと実店舗
  16. ^ 【Africa Quest.com】西アフリカ中古車市場を開拓へ!ビィ・フォアード、ガーナに初の公式エージェントオフィスを開設!
  17. ^ 【PR TIMES】ビィ・フォアード ドミニカ共和国にカリブ初の公式エージェントオフィスをオープン!
  18. ^ 【ECのミカタ】越境ECサイト運営のビィ・フォアード、ウエスタンユニオンと連携で200以上の国と地域で決済を可能に
  19. ^ 【レスポンス】ビィ・フォアード、カーセブンの中古車を越境ECサイトに掲載...海外向けに販売・輸出
  20. ^ 【PR TIMES】越境ECサイト運営のビィ・フォアードが本格的にリモートワークへ移行するため本社を移転
  21. ^ 【グーネット自動車流通】「アフリカマーケットリサーチサービス」提供開始
  22. ^ 【日刊自動車新聞 電子版】「ビィ・フォアード、仁川市に「韓国支店」を開設
  23. ^ 【PR TIMES】越境ECサイト運営のビィ・フォアードが六本木ヒルズ森タワーに本社を移転
  24. ^ 【Rakuten Infoseek News】世界最大の中古車輸出プラットフォーム「ビィ・フォアード」がウクライナにエージェントオフィス設立
  25. ^ 【LOGISTICS TODAY】ビィ・フォアード、海外輸送自社サイトを刷新
  26. ^ 【グーネット自動車流通】輝かしい一夜、上場に向けた準備を発表(2023年3月28日)
  27. ^ 【グーネット自動車流通】トップインタビュー 山川博功社長に聞く(2015年9月17日)
  28. ^ 【グーネット自動車流通】トップインタビュー ビィ・フォアード山川博功社長に聞く(2023年3月28日)
  29. ^ 【Rakuten Infoseek News】世界最大の中古車輸出プラットフォーム「ビィ・フォアード」が新たに韓国支店を設立(2021年4月14日)
  30. ^ 東洋経済オンライン、2015年8月12日
  31. ^ 【財界ONLINE】最後のフロンティアを狙え! 中古車の越境EC販売で急成長する【ビィ・フォアード】の〝市場開拓力〟(2023年3月28日)
  32. ^ 【ECのミカタ】越境ECサイト運営のビィ・フォアード、ウエスタンユニオンと連携で200以上の国と地域で決済可能に(2019年12月20日)
  33. ^ 【レスポンス】ビィ・フォアード、海外向け自動車中古パーツ販売サイトをリニューアル(2015年5月13日)
  34. ^ 【NEXT MOBILITY】中古車輸出のビィ・フォアード、売上高814億円で過去最高に(2022年10月31日)
  35. ^ LOGISTICS TODAY、2023年7月18日
  36. ^ 【物流ウィークリー】ビィ・フォアード 代行輸出サービス開始、海外への独自ルート活用(2023年3月28日)
  37. ^ 【TECH+】越境ECサイトのビィ・フォアード、海外輸送サービス「ポチロジ」のサイト刷新オリジナルキャラクター「ポチ」も公開(2023年7月21日)
  38. ^ 【物流ウィークリー】ビィ・フォアード 中古車越境ECと海外輸出代行サービス(2021年12月1日)
  39. ^ 【ネットショップ担当者フォーラム】越境ECサイト運営のビィ・フォアード、売上高が初の1,000億円を突破(2023年9月25日)
  40. ^ 【グーネット自動車流通】越境ECサイト運営のビィ・フォアードがBE FORWARD Marketplaceをスタートく(2020年7月13日)
  41. ^ 【マイナビニュース】越境ECのビィ・フォアード、新ブランドメッセージは「GATEWAY TO THE WORLD」事業方針説明会で発表

外部リンク[編集]