ブルー・ライト・ティル・ドーン

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ブルー・ライト・ティル・ドーン
カサンドラ・ウィルソンスタジオ・アルバム
リリース
録音 シアー・サウンド、サウンド・オン・サウンド・スタジオ、グリーン・ストリート・スタジオ、RPMスタジオ
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース クレイグ・ストリート
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 95位(ドイツ[1]
  • カサンドラ・ウィルソン アルバム 年表
    アフター・ザ・ビギニング・アゲイン
    (1992年)
    ブルー・ライト・ティル・ドーン
    (1993年)
    ソング・ブック
    (1995年)
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    ブルー・ライト・ティル・ドーン[注釈 1]』(Blue Light 'til Dawn)は、アメリカ合衆国の歌手、カサンドラ・ウィルソン1993年に発表したスタジオ・アルバムブルーノート・レコード移籍第1弾アルバムとしてリリースされた。

    背景[編集]

    収録曲のうち2曲はブルース・ミュージシャン、ロバート・ジョンソンのカヴァーで[2][3]、更にロック界のジョニ・ミッチェルヴァン・モリソンR&B界のスタイリスティックスアン・ピーブルスといったアーティストの曲もカヴァーされている。当初はサザン・ソウル作品集として制作する案もあったが、プロデューサーのクレイグ・ストリートの案により、ウィルソンのフォークやブルースからの影響を深く掘り下げた作風となって、スティール・ギターパーカッションといった楽器が重視された[2]

    ウィルソンのオリジナル曲のうち「レッドボーン」は既発曲のリメイクで、1992年リリースのアルバム『アフター・ザ・ビギニング・アゲイン』に1991年の録音が収録されている[4]

    反響・評価[編集]

    アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで1位を獲得した[5]。また、ドイツでは3週にわたって総合アルバム・チャート入りを果たし、最高95位を記録した[1]

    ロン・ウィンはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「カサンドラ・ウィルソンは断固として、決まりきったスタイルに分類・限定されることを拒んできた。高い期待をもって迎えられた彼女のブルーノート・デビュー作でも、彼女は再びあらゆる立ち位置におり、新たな論争を巻き起こすかもしれない」と評している[3]

    イギリスのジャズ専門誌『ジャズワイズ英語版』が2006年に選出した「世界に衝撃を与えたジャズ・アルバム100」では94位にランク・インした[6]。また、音楽評論家のマーティン・ゲイフォードは2009年、「ジャズ・レコーディングのベスト100」の一つとして本作を挙げている[7]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はカサンドラ・ウィルソン作。

    1. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ - "You Don't Know What Love Is" (Gene de Paul, Don Raye) - 6:05
    2. カム・オン・イン・マイ・キッチン - "Come on in My Kitchen" (Robert johnson) - 4:53
    3. テル・ミー・ユール・ウェイト・フォー・ミー - "Tell Me You'll Wait for Me" (Charles Brown, Oscar Moore) - 4:48
    4. チルドレン・オブ・ザ・ナイト - "Children of the Night" (Thom Bell, Linda Creed) - 5:19
    5. ヘルバウンド・オン・マイ・トレイル - "Hellhound on My Trail" (R. Johnson) - 4:34
    6. 黒いカラス - "Black Crow" (Joni Mitchell) - 4:38
    7. サンコファ - "Sankofa" - 2:02
    8. エストレラス - "Estrellas" (Cyro Baptista) - 1:59
    9. レッドボーン - "Redbone" - 5:36
    10. トゥペロウ・ハニー - "Tupelo Honey" (Van Morrison) - 5:36
    11. ブルー・ライト・ティル・ドーン - "Blue Light 'til Dawn" - 5:09
    12. アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン - "I Can't Stand the Rain" (Don Bryant, Bernard Miller, Ann Peebles) - 5:27

    2013年日本盤SHM-CDボーナス・トラック[編集]

    1. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ(シングル・ヴァージョン) - "You Don't Know What Love Is" (G. de Paul, D. Raye)

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 2013年の日本盤SHM-CD (TOCJ-95039)に準拠。日本初回盤(TOCJ-5862)は『ブルー・ライト』という邦題だった。

    出典[編集]

    1. ^ a b Offizielle Deutsche Charts
    2. ^ a b Guilliatt, Richard (1993年12月28日). “Capturing Her Roots : Jazz: Cassandra Wilson sings from touchstones of her Deep South past on 'Blue Light 'Til Dawn.'”. Los Angeles Times. 2022年5月29日閲覧。
    3. ^ a b Wynn, Ron. “Blue Light 'til Dawn - Cassandra Wilson”. AllMusic. 2015年12月17日閲覧。
    4. ^ Cassandra Wilson - After The Beginning Again (CD, Album) at Discogs
    5. ^ Cassandra Wilson - Awards : AllMusic
    6. ^ The 100 Jazz Albums That Shock The World”. Jazzwise (2022年1月6日). 2022年5月29日閲覧。
    7. ^ Gayford, Martin (2009年11月10日). “100 Best Jazz Recordings”. The Telegraph. Telegraph Media Group Limited. 2015年12月17日閲覧。