山階家 (侯爵家)

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山階家
家祖 山階芳麿
山階宮菊麿王第2王子)
種別 華族侯爵
主な根拠地 東京市渋谷区南平台町
東京都目黒区下目黒
凡例 / Category:日本の氏族

山階家(やましなけ[1])は、山階宮菊麿王の第2王子で臣籍降下した山階芳麿が創設した華族侯爵[1]

歴史[編集]

山階宮菊麿王の第2王子芳麿王は、1920年(大正9年)7月に請願に依り臣籍降下して山階の家号を賜り[2][3]、7月24日に華族の侯爵に列せられた[4]。芳麿は日本を代表する鳥類学者で、1942年(昭和17年)には山階鳥類研究所を設立した[1]。理学博士号を所持し、また陸軍軍人として陸軍中尉まで昇進した[2]。夫人は酒井忠道伯爵の次女壽賀子[2]。昭和前期に山階侯爵家の住居は東京市渋谷区南平台町にあった[3]

芳麿・壽賀子夫妻に実子はなく、1947年(昭和22年)3月31日に浅野長武侯爵の次男芳正が養子に入った。1961年(昭和36年)6月30日に一時山階家を離籍しているが、芳麿の死去の直前の1989年(平成元年)1月25日に再入籍し、1月28日に芳麿が死去すると山階家を継いだ[2]。芳正は防衛大学校創価大学の教授を務めた。平成前期に芳正の住居は東京都目黒区下目黒にあった[2]

系図[編集]

系図は『平成新修旧華族家系大成 下巻』に準拠[5]
山階芳麿[† 1]
 
 
 
芳正[† 2]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
茂正展正(浅野姓)

系譜注[編集]

  1. ^ 山階宮菊麿王の第2王子。
  2. ^ 浅野長武侯爵の次男。

脚注[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 下巻』霞会館、1996年(平成8年)。ISBN 978-4642036719 
  • 華族大鑑刊行会『華族大鑑』日本図書センター〈日本人物誌叢書7〉、1990年(平成2年)。ISBN 978-4820540342 
  • 小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社中公新書1836〉、2006年(平成18年)。ISBN 978-4121018366 
  • 森岡浩『日本名門・名家大辞典』東京堂出版、2012年(平成24年)。ISBN 978-4490108217 

関連項目[編集]