朝霞テック

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朝霞テック
施設情報
管理運営 ホンダランド[1]
面積 約10万平米[1]
来園者数 約71万人(1969年度)[1]
開園 1964年7月[1]
閉園 1973年[2]
所在地 埼玉県朝霞市膝折[1]
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朝霞テック(あさかテック)は、埼玉県朝霞市にかつて存在した遊園地

概要[編集]

本田技研工業グループの「鈴鹿サーキットランド」により1964年昭和39年)に開園した。黒目川左岸の台地を用い[2]、園内には154台の遊戯車両を擁する自動車コースを始め[1]、20種以上の遊具を設置[2]。夏期用のプール、ゴーカート、観覧車、豆電車などが設置され、結婚式場なども併設された。ホンダグループの研究施設用の敷地に転用するため、1973年(昭和48年)11月末に閉鎖された。

主な施設[編集]

遊園地[1]
  • レーサー・ジープ・バギーカート
  • ゴーカート
  • ミニクーペ
  • おとぎの周遊列車
  • 昆虫カー
  • フラワーカップ
  • アニマルカー
  • ファミリーバード
  • チェアプレーン
  • ちびっこゴーカート
  • 観覧車
  • 猛獣狩り(バズーカ砲)
  • フラワーカー
  • アベックカー
  • ミニカー
  • 水陸両用車
  • メリーボート
  • ファミリーダック
  • テックモノレール
  • プール(大・小)
食堂・休憩所[1]
  • プールサイドレストラン
  • テックホール
    • 研修会場
    • ホール軽食喫茶室
    • 大広間・結婚式場
    • スポーツロッジ
    • スポーツロッジ和室
  • バーベキューハウス
  • ショッピングアーケード
  • スポーツロッジ
  • 研修会場
その他[1]
  • ホンダ体育館
  • めん羊の家
  • 動物の国
  • グリーンゾーン
  • 芝生グラウンド
  • 噴水
  • プールサイドハウス

その後[編集]

跡地に本田技術研究所・朝霞研究所が建てられ、ロードレース世界選手権に参戦するホンダ・NR500の開発を担当した「NRブロック」の開発拠点にもなった。遊園地時代の施設の一部は後年まで残され、ミラーボールが吊られた結婚式場はNRブロックの設計室に転用された[3]。NRブロックはその後ホンダ・レーシング (HRC) へ発展してHRCの日本における開発拠点として使われている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 地域別レジャーランドの経営資料17朝霞テック - 全国レジャーランドの経営実例と事業計画資料集1970年版(日本エコノミストセンター)100-102頁
  2. ^ a b c 朝霞テック - 埼玉大百科事典1あ-か(埼玉新聞社 1974年)47頁
  3. ^ 「ホンダ二輪戦士たちの戦い(上)」(富樫ヨーコ講談社)p.64

関連項目[編集]