朝鮮民主主義人民共和国官邸

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朝鮮民主主義人民共和国官邸（ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくかんてい）は、朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者が公務や生活をするための豪邸。

金正日のボディガードだった李英国によれば北朝鮮の領内には10あまりの指導者のための官邸がある[1]。多くの官邸が"North Korea Uncovered（英語版）"（「北朝鮮発見プロジェクト」）の衛星画像によって特定された[2][3]。とりわけ、55号官邸（龍城官邸）は現在の最高指導者である金正恩の本宅といわれる中心的な邸宅である[4][注釈 1]。すべての「官邸」は北朝鮮当局の機密対象とされており、流出する写真はほんのわずかである[6]。

官邸所在地[編集]

名称 別名 位置 中心市街地からの距離 座標
龍城官邸 55号官邸 平壌直轄市龍城区域 北東12 km (7.5 mi) 39.116377 N, 125.805817 E
江東官邸 32号官邸 平壌直轄市江東郡 北東30 km (19 mi) 39.201381 N, 126.020683 E
新義州官邸 平安北道新義州市 東8.5 km (5.3 mi) 40.081519 N, 124.499307 E
力浦官邸[7] 平壌直轄市力浦区域 南東19 km (12 mi) 38.911222 N, 125.922911 E
三石官邸[8] 平壌直轄市三石区域 北東21 km (13 mi) 39.102224 N, 125.973830 E
平城官邸[9] 平安南道平城市 北西11 km (6.8 mi) 39.338774 N, 125.804062 E
元山官邸[10] 江原道元山市 北東5 km (3.1 mi) 39.188647 N, 127.477718 E
長水院官邸 平壌直轄市三石区域長水院洞 北東15 km (9.3 mi) 39.116069 N, 125.877501 E
南浦官邸[11] 平安南道南浦市 北西9 km (5.6 mi) 38.777724 N, 125.321217 E
白頭山官邸[12] 両江道三池淵市 北西7 km (4.3 mi) 41.857656 N, 128.274726 E
香山官邸[13] 平安北道香山郡 南東15 km (9.3 mi) 39.971916 N, 126.321648 E
安州官邸[14] 平安南道安州市 東13 km (8.1 mi) 39.635202 N, 125.810313 E
昌城官邸[15] 平安北道昌城郡 西9 km (5.6 mi) 40.440384 N, 125.118192 E
楽園官邸 72号官邸 咸鏡南道楽園郡 南5 km (3.1 mi) 39.857744 N, 127.780674 E
信川官邸 黄海南道信川郡 東3.5 km (2.2 mi) 38.350849 N, 125.529679 E

上記のほか、平壌直轄市西城区域長慶洞に長慶官邸（26号官邸）[16]、龍城官邸北側に22号官邸[17][18]、信川官邸の南方に丹清官邸[17][19]、江原道に永興官邸[17]、平壌市内に大同江官邸[17]、チンダレ官邸[17]などが確認されている。

位置図[編集]

北朝鮮指導者の居宅

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 「55号官邸」は順安空港（平壌国際空港）の南東約14キロメートルにある、金正日一家の本宅といわれる大豪邸で常時1,000人の兵士に警備されている[5]。広大な敷地内にプール、ゴルフコース、射撃場などの施設がある[5]。

出典[編集]

  1. ^ Macintyre, Donald (2002年2月18日). “The Supremo in His Labyrinth”. Time Magazine. http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,201976-1,00.html 2012年12月12日閲覧。 
  2. ^ Prynne, Miranda (2009年6月21日). “North Korea uncovered: Palaces, labour camps and mass graves”. The Independent. http://www.independent.co.uk/news/world/asia/north-korea-uncovered-palaces-labour-camps-and-mass-graves-1711573.html 2012年12月12日閲覧。 
  3. ^ “The Palaces of Pyongyang on Google Earth”. One Free Korea. 2012年12月12日閲覧。
  4. ^ “Kim Jong-il's ‘Mt. Ryongnam Range’ is succeeded by Kim Jong-un's ‘Mt. Ami Range’”. Leonid Petrov's Korea Vision. 2012年12月12日閲覧。
  5. ^ a b 『横田めぐみは生きている』（2003）pp.6-7
  6. ^ Han, Young Jin (2005年3月15日). “Kim Jong Il, Where He Sleeps and Where He Works”. DailyNK. オリジナルの2013年5月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130516044422/http://www.dailynk.com/english/read.php?cataId=nk02300&num=83 2012年12月12日閲覧。 
  7. ^ “DPRK Leadership Residence”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  8. ^ “DPRK Leadership Residence”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  9. ^ “DPRK Leadership Residence”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  10. ^ “Large luxury complex”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  11. ^ “DPRK Leadership Residence”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  12. ^ “leadership residence”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  13. ^ “DPRK Leadership Residence”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  14. ^ “KWP Leadership Retreat and Chalet”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  15. ^ “DPRK Leadership Complex”. Wikimapia. 2012年12月12日閲覧。
  16. ^ Han, Young Jin (2005年3月15日). “Kim Jong Il, Where He Sleeps and Where He Works”. DailyNK. オリジナルの2013年5月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130516044422/http://www.dailynk.com/english/read.php?cataId=nk02300&num=83 2012年12月12日閲覧。 
  17. ^ a b c d e 藤本（2008）p.7
  18. ^ 藤本（2008）pp.133-139
  19. ^ 藤本（2008）p.169, p.193

参考文献[編集]

  • 藤本健二『金正日の料理人 間近で見た独裁者の素顔』扶桑社〈扶桑社文庫〉、2008年12月。ISBN 978-4-594-05846-3。 
  • 「金正日の大豪邸「55号官邸」」『横田めぐみは生きている 安明進が暴いた日本人拉致の陰謀』講談社〈講談社MOOK〉、2003年4月。ISBN 4-06-179395-0。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

政略
選挙
著作・演説（英語版）
家族
関連項目
政略
選挙
著作・演説（英語版）
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関連項目
朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者
役職
政略
選挙
著作・演説（英語版）
家族
関連項目
北朝鮮最高指導者の邸宅
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