田口安麻呂

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田口 安麻呂(たぐち の やすまろ、生没年不詳)は、奈良時代貴族朝臣官位従五位下陸奥介鎮守副将軍

経歴[編集]

称徳朝天平神護元年(765年従五位下に叙爵する。天平神護3年(767年)3月に右衛士佐に任官するが、この時に藤原雄依が右衛士督に補せられている。同年7月に内竪省(内豎省)が設置されるとその大丞を兼任する。

その後、陸奥介として地方官に転じ、神護景雲2年(768年鎮守副将軍を兼ねた。光仁朝宝亀2年(771年)になって笠道引が陸奥介に任ぜられている[1]

なお、『平城宮木簡』4-4555号には「田口朝臣□□□」の名が記されており、安麻呂に比定されている[2]

官歴[編集]

注記のないものは『続日本紀』による。

脚注[編集]

  1. ^ 『続日本紀』宝亀2年7月23日条
  2. ^ 木簡庫(平城宮4-4555)

参考文献[編集]