お歯黒鮒
概要[編集]
1577年7月、七尾城では七尾城の戦いで上杉謙信の軍に包囲され籠城していた1万5000人の人々の糞尿処理を怠った事による疫病の発生で畠山氏当主の畠山春王丸が亡くなり、さらに敵の上杉謙信に調略された重臣遊佐氏と温井氏の裏切りが原因で9月15日に落城した。そして七尾城の侍女たちは縄目の恥を受けるくらいなら自死した方が良いと話し合って城中の池に身投げしたという。この池に棲んでいるお歯黒鮒はその侍女たちの怨霊とされる[1]。また、おかね火と呼ばれる怪火が七尾城から出てきて町に現れるという話もあるがこちらは討死にした畠山氏の家臣の亡魂とされる。
脚注[編集]
- ^ morita11 (2015年9月25日). “【妖怪メモ】石川県の郷土誌に見られる妖怪まとめ(2)”. 猫は太陽の夢を見るか(新). 2022年10月30日閲覧。
参考文献[編集]
- 鹿島郡自治会『石川県鹿島郡誌』1928年、969頁
- 吉田龍司『戦国城事典』新紀元社、2012年、126頁
- 朝里樹、高橋郁丸、毛利恵太、怪作戦テラ『日本怪異妖怪事典 中部』笠間書院、2022年、95頁