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イシュワラ・プラニダーナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Īśvarapraṇidhāna「イーシュヴァラ(主)への献身」[1]は、ヒンドゥー教とヨガ哲学における 5 つのニヤマの 1 つ。[2]

語源と意味[編集]

イシュワラ・プラニダーナ(īśvarapraṇidhāna)はサンスクリット語で、「イーシュヴァラ(īśvara, ईश्वर)」と「プラニダーナ(praṇidhāna, प्रणिधान)」の2つの語から構成されている。イーシュヴァラは「所有者または支配者」を意味する。後のサンスクリット語の宗教文献では、神、ブラフマー、真の自己、または不変の現実を指す。[3]プラニダーナには「触る、固定する、接触させる、注目(する)、瞑想、欲求、祈り」などの様々な意味がある。[4] パタンジャリの八支則に基づく宗教的翻訳においては、イーシュヴァラ・プラニダーナとは、ヨーガ・スートラで「障害とカルマに縛られない特別な人(プルシャ)であり、最初の教師(en:Guru–shishya tradition)」と定義されているイーシュヴァラ(主)に、自らの行為を捧げることを意味する。一方で、非宗教的な意味合いとしては、「受容する心」「教訓を受け入れる姿勢」「期待をコントロールし緩和すること」「冒険心や挑戦する気持ち」などを指す。

脚注[編集]

  1. ^ N Tummers (2009), Teaching Yoga for Life, ISBN 978-0736070164, page 16-17
  2. ^ Āgāśe, K. S. (1904). Pātañjalayogasūtrāṇi. Puṇe: Ānandāśrama. p. 102. https://archive.org/stream/patanjaliyoga/yoga_sutras_three_commentaries#page/n113/mode/2up 
  3. ^ Sanskrit-English Dictionary”. Monier Williams Sanskrit-English Dictionary. 2015年4月8日閲覧。
  4. ^ Sanskrit-English Dictionary”. Monier Williams Sanskrit-English Dictionary. 2015年4月8日閲覧。