カレドニアガラス

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カレドニアガラス
カレドニアガラス Corvus moneduloides
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: カラス科 Corvidae
: カラス属 Corvus
: カレドニアガラス C. moneduloides
学名
Corvus moneduloides
Lesson, 1830
和名
カレドニアガラス
英名
New Caledonian Crow

カレドニアガラス(学名:Corvus moneduloides)は、スズメ目カラス科の鳥。

分布[編集]

ニューカレドニアのグランドテール島に分布するほか、マレ島にも移入され帰化している。

道具使用[編集]

本種は道具を自作し使用するカラスとして有名である。

地域によって使用する道具が異なっており、中央部のサラメアではククイノキの倒木内に潜むカミキリムシの幼虫を捕獲する際、ククイノキの葉柄を加工した棒を倒木の穴に差し込み、それに幼虫を噛みつかせて釣り上げる。ピックニングアという山では先端をかぎ状にした棒「フックツール」やパンダナスの葉柄を用いた「パンダナスツール」を使って穴に潜む昆虫を捕らえる。

硬いククイノキの実の中身を食べる際には、決められた木の股に実を置いて狙いを定め、下の岩に落として割る。

また、オックスフォード大学で飼育されている個体は針金の先を曲げてフック状にした道具を使用し、筒の中の餌を釣り上げることができる。

参考文献[編集]

  • 柴田佳秀 『カラスの常識』 子供の未来社〈寺子屋新書〉、2007年、136-146頁。

外部リンク[編集]