スリナムのイスラム教

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パラマリボモスク

本項目ではスリナムイスラム教について記述する。

概要[編集]

2004年に行われた直近の国勢調査によると、総人口の約13.5%に当たる66307人がムスリム[1]アメリカ大陸では最大の割合を誇る。

西アフリカから奴隷として連れて来られたのが最初のムスリムとされるが、やがてはキリスト教に改宗しているため、現在のような人口規模をもたらしたとは考えられない。むしろ、イスラム教を奉じる南アジアや、スリナムと同様オランダ植民地であったインドネシア出身[2]債務契約労働者に拠るものであり、今日のほとんどのムスリムはその子孫であると言える。

そのため、国内のイスラム教はインドネシアやなかんずくパキスタンの影響を強く受けており、国内のほとんどのムスリムは同じ文化言語をも共有。また、アフガニスタン系ムスリムも多い[3]

国際組織[編集]

スリナム(1996年以降)はガイアナ1998年以降)と共に、イスラム協力機構南米唯一の加盟国である[4][5]

関連項目[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • Bal, Ellen; Kathinka Sinha-Kerkhoff (August 2005). “Muslims in Surinam and the Netherlands, and the divided homeland”. Journal of Muslim Minority Affairs 25 (2): 193–217. doi:10.1080/13602000500350637.