ノート:ジャウィ文字

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ジャウィ文字固有の字形 (アラビア文字にないもの) について調べてみました。

参照した資料

独自の字形

  • ca
    • これはペルシア文字 چ U+0686 ARABIC LETTER TCHEH の借用。
  • ga
    • [1] ݢ U+0762 ARABIC LETTER KEHEH WITH DOT ABOVE ( گ U+06AF ARABIC LETTER GAF の異体)
    • [?] ڬ U+06AC ARABIC LETTER KAF WITH DOT ABOVE (Unicode Book に、上の文字よりも "preferred" であると注があるもの。下と同字?)
    • [2] 上記 GAF に ك U+0643 ARABIC LETTER KAF の S 字型の点が加わったもの
  • nga
    • [1][2] ڠ U+06A0 ARABIC LETTER AIN WITH THREE DOTS ABOVE
  • nya
    • [1] ڽ U+06BD ARABIC LETTER NOON WITH THREE DOTS ABOVE なお、語頭形と語中形では点を下に打つ由 ( پ U+067E ARABIC LETTER PEH は用いないので問題ない)
    • [2] ں U+06BA ARABIC LETTER NOON GHUNNA の下に∵がついた字形

--Hatukanezumi 2007年8月1日 (水) 15:44 (UTC)[返信]

Hatukanezumi さんの調査で、nya [1] はおそらく文献の著者の誤り。ny と s が区別付かなくなってしまうなんて明らかにおかしいです。おそらく、インドネシア語(マレー語)の知識不足で、接頭辞 me- が付くと、s が ny となる(そして、さらに話し言葉では me-が省略される)ことなどと混同しているのではないですか? KBBI ではU+067E ARABIC LETTER PEH をどの字形でも転用してますので、本文をこちらの説だけにしておきました。(両論併記するほどのことはないと思いますが、もし異論があればノートで。)--おおねこ 2007年12月3日 (月) 06:40 (UTC)[返信]

ありがとうございます。[1][2]とも、いまいち決め手に欠けるなあ (あやしいなあ) と思っていたので、{{要検証}}としてそれ以上の策もなく放置していました。『インドネシア語大辞典』(でいいのかな?) であれば、少なくともインドネシアのジャウィについては信頼に足る情報源とおもわれます (実見していませんが)。
アラビア系文字では付点の位置の違いは音価をまったく変えてしまうことが多いので、異体として解釈するより、語形変化を異体と見誤ったという解釈のほうが納得がいきます。
あとはKBBIで「(記載無し)」としているものですが、古字とか方言字の類なのでしょうか? なにか資料をご存知なら教えていただけると幸です。 --Hatukanezumi 2007年12月3日 (月) 15:09 (UTC)[返信]
KBBI はインドネシアの(公式)国語辞典ですけれども、もう使われていないジャウィ文字に関しては同じくもう使われていないジャワ文字などと同じページに並べて表があるだけ、というレベルです。ca が記載無しなのは、KBBI のミスであると思われます(音価 c (「チャ」の子音)を持つ単語はインドネシア語(マレー語)本来の語でも沢山あるので)。ただ、記載漏れはありうるけれども、記載されていることに嘘はなかろうということで、KBBI の他のエントリは信用できると思います。v に関しては、この文字が必要になるのは、インドネシア語(マレー語)本来の語でもアラビア語起源の語でもない、その他の外来語に限られ、実際の発音は f b と区別できない話者が多いです(例: 入国査証 visa --> fisa bisa。どっちの綴りもありえて、発音は後者に聞こえる。v で発音しても通じる)。ですからKBBIでは省略されていると考えるのが妥当ではないでしょうか。
他の資料が現れたら、また改定が必要なことには間違いありませんが、とりあえずは要検証ははずして、KBBI ではこうなっているという現状の記述が限界かと。
ジャウィ文字がまだ生きているというブルネイに行って辞書を見てみたいですね。あ、でもブルネイではアラビア語起源以外のvisaのような外来語はマレー語に翻訳して使っていそうな。。。--おおねこ 2007年12月4日 (火) 00:57 (UTC)[返信]
上の書き込み f と b を間違えましたので訂正。出典は(あまり信頼性がない辞典と言われていますが)谷口五郎、Kamus Standar Bahasa Indonesia-Jepang, 1998, p. XXIII. ISBN 979-523-021-2
あと、谷口さんの同じ辞典 p. XXI で、オランダ人の侵入後〜第2次大戦前のインドネシアでは現在 c と綴られている音はオランダ語風に tj と綴られていたことがわかります。ですから、KBBI が c に相当するジャウィ文字をミスして記載してない可能性以外に、他の文字を組み合わせて綴られていたという可能性もあります。
いずれにせよ、文献で確認できることのみを wikipedia に書き、独自研究の場ではないというのが原則ですので、「KBBI では記載無し」で、とりあえずしょうがないと思います。--おおねこ 2007年12月4日 (火) 06:09 (UTC)[返信]
「記載なし」もひとつの情報ですので、書いておいてかまわないのではないかとおもいます。加筆いただく以前の表をどうやって作成したかすでにはっきり覚えていないので、ご教示いただいたものもふくめて、元資料をそのうちもう一度見直してみたいとおもいます。 --Hatukanezumi 2007年12月6日 (木) 15:11 (UTC)[返信]

8年前のノートにコメントするのは気が引けますが、『The Worlds' Writing Systems』を見ても、ny の独立・末字形の点は上にあります。ثڽ は点以外の部分で字形が異なるので区別がつきます。また、Unicode Code Chart でも U+06BD は old Malay とあります。英語版 Wikipedia の記事も上に点があります。したがって U+06BD に直しました。--Pekanpe会話2015年8月27日 (木) 04:18 (UTC)[返信]