ノート:宋磁

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項目の位置付けについて[編集]

参考文献の『宋磁の世界磁史における意義』を読んでも、「宋磁」という単一の焼き物が存在したわけではなく、各地の窯が前代と連続性を持ち、また一部の例外を除いて後代との連続性も持って、それぞれの磁器を作っていた事情が伺われ、共通した特徴を見出しているのは後世の批評眼であることが見て取れます(無論、物理的な特質自体は、当時の技術や社会情勢の影響を受けて生み出された必然性のあるものにせよ)。

一見、中国史や技術史に見える項目なのですが、実際には過去百年ほどの美術史の項目で、宋磁という言葉自体が「簡潔、端正、厳正、精緻、流麗、洗練(前掲書)」といった要素を、「唐代のものに対する豊満」「明、清のものに対する華美」に対峙させて生まれたように思えます。各地の窯の作風の違いなどの「製造当時の事情」以上に、近代の受容史の方を充実させる美術史に類する記事として育てる必要があるように思われました。--シダー近藤会話2021年5月27日 (木) 02:42 (UTC)[返信]