パート・シュクレ

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パート・シュクレを使ったクロスタタ。
セルクル型に敷き込んだ焼く前のタルト生地(パートシュクレ)

パート・シュクレ: pâte sucrée)は、タルト生地、パイ生地の1種[1]

バター小麦粉砂糖で構成される[2]

ドライフルーツパウダー(アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、クルミ、ココア)が含まれている場合がある。

「パイ」は英語であるため、フランス語においては「パイ生地」という概念も存在せず、材料や作り方によって以下のように名称が異なってくる[1]

パート・フィユテpâté feuilletée[1]
バターを折りこんで作るパイ生地。
パート・ブリゼpâté brisée[1]
バターを練りこんで作るパイ生地。
パート・シュクレ[1]
全ての材料をよく混ぜ合わせてから作る。クッキー生地に近くなる。
パート・サブレフランス語版pâté sablée[1]
材料を合わせてからあまりこねない。これによってグルテンの形成が抑えられ、サクサクとした食感になる。
パータ・フォンセ(pâté â foncer[1]
パート・ブリゼに卵黄を加える。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 山本ゆりこ『フランス伝統菓子図鑑お菓子の由来と作り方: 定番菓子から地方菓子まで132種を網羅した決定版』誠文堂新光社、2019年、227頁。ISBN 978-4416519646 
  2. ^ Cedric Pernot, pâtissier, ALTAL Éditions