ムブルジ川

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ムブルジ川(ドラアがわ、Mbuluzi River)は、エスワティニ河川。エスワティニの四大河川の一つである[1]。ムブルジ川の源流は二つあり、ひとつはムババーネの北方のハイフェルト英語版(高地地帯)に源を発する黒ムブルジ川であり、もう一つはミドルベルトのマンジニ近くに源を持つ白ムブルジ川(ムブルザネ川)である。両河川ともエスワティニ国内を西から東へと流れ、東端のルボンボ山脈英語版の西で合流する。流域は主に国土の北東部であり、フラネロイヤル国立公園英語版やシェウラ(Shewula)自然保護区を流域に持つ。エスワティニの主要なダムであるムニョリ(Mnjoli)ダムがムルメの近郊にあり、ムルメ周辺のサトウキビ農園へ灌漑用水を供給している。モザンビーク領内に入ると、ペケノス・リボンボス(Pequenos Libombos)ダムを抜けた後、マプト湾にそそぎこむ。

同国北西部のホホ地方にある黒ムブルジ川の水源に近いハワネ(Hawane)ダム一帯にはKniphofia umbrina英語版などの生える草地があり、ラナーハヤブサエジプトガンヒメヤマセミシロガオリュウキュウガモホオカザリヅルなどの鳥類が生息している。2013年にラムサール条約登録地となった[2]

脚注[編集]

  1. ^ 「週刊朝日百科世界の地理109 南アフリカ共和国・レソト・スワジランド」朝日新聞社 昭和60年11月24日 p11-244
  2. ^ Hawane Dam and Nature Reserve | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2016年9月26日). 2023年4月18日閲覧。