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ハングル字母
基本字母
合成字母
古字母

は、ハングルを構成する母音字母のひとつ。呼称は)。22番目の字母(母音字母としては8番目)である。始めと終わりで音色の異なる二重母音を表す。字体によって左下の縦棒が "丿" となることもある。

筆順

音声[編集]

母音//[i]の構えから//[u]を調音したときに生じる音。単独で発音した場合、硬口蓋半母音[j]による[ju]である。子音字母に後続する場合は、i系の上昇二重母音となり、前の子音は口蓋化する。

沿革[編集]

訓民正音』の中声字において地を象る「」と天を象る「」2つによって構成され、天を象る「」が下側にあるため地から始まる陰母音の再出字(が二つで//[i]から始まる音をもつ字)に分類される。世宗序では「如戌字中聲」と規定されている。

その名称は『訓蒙字会』(1527年)でユ(由)とされた。

ラテン文字転写[編集]

文化観光部2000年式マッキューン=ライシャワー式ともにyuと表記される。

文字コード[編集]

Unicodeにおける文字コード
名称 種類 コード HTML実体参照コード 表示
HANGUL LETTER YU 単体字 U+3160 ㅠ
HANGUL JUNGSEONG YU 中声用 U+1172 ᅲ

その他の用法[編集]

大韓民国ネットコミュニティでは、泣き面を表す言葉として用いられ、涙を流す表現につながるとされる。日本でいう(涙)と同じ意味。