中国龍シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

中国龍シリーズ(ちゅうごくりゅうシリーズ、:Chinese Dragon Series)は、アルタ[要曖昧さ回避]が開発しエイブルコーポレーションが販売した中国龍作品の総称を指す[1]

龍が主人公として物語が進む麻雀パイパズルゲームである。シリーズは古いものから、『中国龍』、『中国龍2』、『中国龍3 スペシャル』、『中国龍2001』、『中国龍プリティチャンス』の5作品存在する。それぞれの作品について以下に記述する。

概要[編集]

システムは、メトロからリリースされた『牌砦』の3個バージョン。『中国龍』のリリース後、メトロが3つ組を消すルールとした『大牌砦』をリリースしたため、『中国龍』と大差ない内容になった。コナミが開発したエターナルナイツ内のカジノゲームに本作と似たルールを採用した『7sダイヤモンド』と言うものがある。

中国龍[編集]

中国龍
Chinese Dragon
ジャンル パズルゲーム
対応機種 アーケード
開発元 アルタ[要曖昧さ回避]
発売元 エイブルコーポレーション
人数 1人~2人 (同時プレイ可)
メディア 業務用基板
発売日 1995年5月
デバイス 4方向レバー/2ボタン
テンプレートを表示

1995年5月に発売。シリーズ1作目となる今作は、『上海』に良く似た積み重なった牌を取っていくパズルゲームとして人気となった。

システム[編集]

積み上げられたをカーソルで選択する。

選択可能な牌は、上に牌がないものか、左右どちらかが空いているもののみ。

選んだ牌はストッカーに移動。

ストッカーに同じ柄の牌が3つ入ると消える。最大貯蔵数は7個で、仮に入ったとしても牌が消えなければアウト。

画面上にある牌を全て消すとクリア。

一定の得点に達すると画面上部にアイテムがストックされていく。

アイテムは全部で三種類あり、一手戻すリバース、牌を消す爆弾、取れる牌を探して消してくれるサーチに分かれている。

中国龍2[編集]

中国龍2
Chinese Dragon 2
ジャンル パズルゲーム
対応機種 アーケードPGM
開発元 アルタ
発売元 エイブルコーポレーション
人数 1人-2人 (同時プレイ可)
メディア 業務用基板
発売日 1997年5月
デバイス 8方向レバー/2ボタン
テンプレートを表示

主人公である龍のキャラクターが敵の城を破っていくストーリー。

物語が追加され、ロールプレイング仕様となった。

本作から、最序盤・コンティニュー直後のみコンピュータが一番良い牌を教えてくれるようになる補助機能が付き、難易度は易しくなっている。

また、ケイブより本作ベースの携帯アプリがリリースされている。

中国龍3 スペシャル[編集]

中国龍3 スペシャル
Chinese Dragon 3 special
ジャンル パズルゲーム
対応機種 アーケードPGM
開発元 アルタ
発売元 エイブルコーポレーション
人数 1人-2人 (同時プレイ可)
メディア 業務用基板
発売日 1998年3月
デバイス 8方向レバー/1ボタン
テンプレートを表示

本作はタイトルに「スペシャル」とついているが、これは日本向けにつけられた邦題であり現地版では「中国龍3」として発売されている。

脱衣要素があり、各ステージクリア後にボーナスステージが3種類登場。6人の女の子が登場し、それらをクリアするたびにグラフィックを見ることができる。

新たに4つの新機能が加わった(システム参照)。

システム[編集]

  • 新たに追加された機能

【アイテム】

本作よりどんな状況でも条件無しに牌を取れる「アーム」と、下に埋もれている牌を見ることができる「透視」の2つのアイテムが追加された。

【コース】

難易度は易しめだが時間が少なめの「スピードコース」か、難しいが時間が多めの「テクニカルコース」の2つを各ステージ毎に選択することが可能になった。

中国龍2001[編集]

中国龍2001
Chinese Dragon2001
ジャンル パズルゲーム
対応機種 アーケードPGM
開発元 アルタ
発売元 エイブルコーポレーション
人数 1人-2人 (同時プレイ可)
メディア 業務用基板
発売日 2001年2月
デバイス 8方向レバー/3ボタン
テンプレートを表示

前から登場していた主人公の龍に加え、サラリーマン風の男性キャラクターも追加された。

脱衣要素が無くなったり、新たなシステムが追加されたりした。

システム[編集]

取ると周りの牌の種類が変化する「風神牌」が追加された。

また、ゲーム開始時に面構成が簡単な練習モード・全ステージ・難易度が高い挑戦モードを選択できるようになった(いずれもステージ5まで)。

評価[編集]

2003年1月に、ミディ・テーブル型ビデオゲーム(基板)1日あたりの売上トップ30にランクイン(28位)[2]8月には上半期売上42万円でトップ30にランクインした(25位)[3]

中国龍 プリティチャンス[編集]

中国龍 プリティチャンス
Chinese Dragon Pretty Chance
ジャンル パズルゲーム
対応機種 アーケードPGM
開発元 アルタ
発売元 エイブルコーポレーション
人数 1人-2人 (同時プレイ可)
メディア 業務用基板
発売日 2001年10月
デバイス 8方向レバー/1ボタン
テンプレートを表示

ゲーム前半のノーマルモードではルート分岐があり、登場する女性やステージ構成が変わってくる。それが終了すると、難易度が高くノーマルモードで選択されなかった女性が登場するプロモードに移行するシステムとなっている。

脚注[編集]

  1. ^ [1] 文化庁
  2. ^ 『アミューズメント産業』 アミューズメント産業出版 2003年2月号
  3. ^ 『アミューズメント産業』 アミューズメント産業出版 2003年8月