加藤結李愛
加藤結李愛 女流初段 | |
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2019年10月19日、棋士会みやぎ将棋フェスティバルにて | |
名前 | 加藤結李愛 |
生年月日 | 2003年2月15日(21歳) |
プロ入り年月日 | 2018年7月7日(15歳) |
女流棋士番号 | 65 |
出身地 | 宮城県仙台市 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 石田和雄九段 |
段位 | 女流初段 |
女流棋士DB | 加藤結李愛 |
戦績 | |
一般棋戦優勝回数 | 1回 |
2023年1月3日現在 |
加藤 結李愛(かとう ゆりあ、2003年2月15日[1] - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は65[1]。宮城県仙台市出身[1]。石田和雄九段門下[1]。N高等学校卒業。
棋歴[編集]
女流棋士になるまで[編集]
小学2年生の時、将棋日本シリーズと同時開催の「テーブルマークこども大会」参加賞の駒形消しゴムが欲しくなり、兄に教わって将棋を始めた[1]。
2016年4月、関東研修会にD1で入会[1]。2017年9月、関東研修会の例会で6連勝してC1に昇級し、女流3級となる権利を得た[1]。その後、女流棋士資格申請を行い、2018年4月1日付で関東所属の女流棋士3級となった[1][2]。これより2年以内に女流2級に昇級すると正式に女流棋士と認定される。
2018年7月7日、第12期マイナビ女子オープン一斉予選決勝で水町みゆを破って本戦出場を決め、「マイナビ女子オープン本戦入り(女流1級への昇級条件)」とし、昇級規定「『女流棋士昇段級規定』の女流1級に該当した場合」を満たして、同日付で女流2級に昇級し、正式な女流棋士となり、女流棋士番号65を付与された[3][4]。
石田和雄九段門下には、一番弟子の勝又清和、初代叡王[5][6]となった高見泰地をはじめとする多数の棋士がいるが、女流棋士は加藤が初である[7]。
女流棋士として[編集]
2019年度、第27期大山名人杯倉敷藤花戦で活躍を見せた。2019年6月13日の4回戦で香川愛生に勝利して「倉敷藤花戦ベスト8」の規定を満たし、女流1級に昇級した[8]。同年8月25日の準々決勝で井道千尋に勝利して「倉敷藤花戦ベスト4」の規定を満たし、女流初段に昇段した[9]。続いて同年9月19日の準決勝で谷口由紀に勝利して挑戦者決定戦に進出したが[10]、同年9月25日の挑戦者決定戦で伊藤沙恵に敗れてタイトル初挑戦を逸した[11]。 2023年度、第31期倉敷藤花戦で本戦を勝ち進み、5期ぶり2度目の決勝進出するも、挑戦者決定戦で西山朋佳に敗れ、またもやタイトル挑戦を逃す結果となった。
棋風[編集]
居飛車党[1]。
人物[編集]
- 趣味は音楽鑑賞、フラッシュ暗算[1]。
- 好きな食べ物はグラタン[12]。
- 2018年6月現在、連続テレビ小説を熱心に観ている[12]。
- 2018年6月に東北高等学校公式サイトに掲載されたインタビューで、できれば1年以内に女流2級に昇級して正式な女流棋士になりたい、と抱負を述べた[12]。その1か月後に女流2級昇級を達成した[13]。
- 2018年4月、女流棋士3級になると同時に東北高等学校に入学したが[1][12]、2年生に進級した2019年4月[14]、通信制高校(N高等学校[15])に転入した[14]。加藤は「高校に1年間通ってみて、やっぱり将棋の時間をもっと増やしたいと思ったことが転入の最も大きな理由です。」と語っている[14]。N高等学校を2021年3月31日に卒業し、そのことを同日付で公表した[16]。
- 加藤は先天性の筋疾患を有している[14][17]。これを考慮した日本将棋連盟は、2019年9月4日、東京・将棋会館および関西将棋会館における加藤の今後の対局を、テーブルと椅子で行うことを発表した[17]。
- 目指している女流棋士像に、子供の頃から憧れている鈴木環那の名前を挙げている[14]。
- 2021年4月より仙台市に開設される日本将棋連盟「東北研修会」の指導担当を務める[18]。
主な成績[編集]
- 2022年 第7回YAMADA女流チャレンジ杯 優勝
昇段・昇級履歴[編集]
- 2016年 4月 - 関東研修会入会(D1クラス)
- 2017年 9月 - 関東研修会C1クラス昇級
- 2018年 4月 1日 - 女流3級(研修会C1クラス昇級)= 女流仮会員
- 2018年マイナビ女子オープン本戦入り[注 1])= プロ入り 7月 7日 - 女流2級(
- 2019年倉敷藤花戦ベスト8) 6月13日 - 女流1級(
- 2019年倉敷藤花戦ベスト4) 8月25日 - 女流初段(
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k “加藤結李愛研修会員が女流棋士3級に”. 日本将棋連盟 (2018年3月30日). 2018年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月30日閲覧。
- ^ “こまおと:加藤結李愛研修会員(15)が昨年9月の研修会で…” (日本語). 毎日新聞. (2018年4月8日). オリジナルの2018年4月7日時点におけるアーカイブ。 2018年4月7日閲覧。
- ^ “予選決勝 終局(4)- 第12期 予選一斉対局”. マイナビ女子オープン中継ブログ. マイナビ出版. 2018年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月7日閲覧。
- ^ “加藤結李愛女流3級が女流2級に”. 日本将棋連盟 (2018年7月9日). 2018年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月9日閲覧。
- ^ “高見泰地叡王誕生! ニュースターの奨励会以前と、師匠・石田和雄九段の話”. 将棋情報局. マイナビ出版. 2018年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月8日閲覧。
- ^ 「初代叡王に高見六段、4連勝で初のタイトル獲得 七段に昇段 - スポニチ Sponichi Annex 芸能」『スポーツニッポン』、2018年5月27日。2018年7月8日閲覧。オリジナルの2018年7月8日時点におけるアーカイブ。
- ^ “石田和雄九段、弟子の高見泰地六段にエール…「王手放置」の反則負けも語る” (日本語). スポーツ報知. (2018年4月23日). オリジナルの2018年7月8日時点におけるアーカイブ。 2018年7月8日閲覧。
- ^ “加藤結李愛女流2級が女流1級に昇段”. 日本将棋連盟 (2019年6月13日). 2019年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月13日閲覧。
- ^ “加藤結李愛女流1級が女流初段に昇段|将棋ニュース”. 日本将棋連盟 (2019年8月25日). 2019年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月27日閲覧。
- ^ “加藤結李愛女流初段が挑戦者決定戦進出を決める 第27期大山名人杯倉敷藤花戦本戦 準決勝”. 日本将棋連盟 (2019年9月19日). 2019年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月21日閲覧。
- ^ “倉敷藤花戦 伊藤三段2度目挑戦権 加藤初段を下す”. 山陽新聞. 2019年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月24日閲覧。
- ^ a b c d “魅力発見!Vol.2 - めざせ!プロ女流棋士!加藤結李愛さん(文教コース1年)”. 東北高等学校公式サイト. 2018年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月8日閲覧。
- ^ “加藤 結李愛さん、女流プロ棋士に仲間入り!”. 東北高等学校公式サイト (2018年7月10日). 2019年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月10日閲覧。
- ^ a b c d e “「誰でも楽しむことができる将棋が好き」加藤結李愛女流初段が語る将棋の魅力とこれからの夢【女流棋士とデザート】|将棋コラム”. 日本将棋連盟. 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ 大川慎太郎「公式棋戦の動き - 第27期大山名人杯倉敷藤花戦」、『将棋世界』(2019年12月号)、日本将棋連盟 pp. 162-171
- ^ 女流棋士WJKS(加藤結李愛) (2021年3月31日). “ツイート”. Twitter. 2021年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月26日閲覧。
- ^ a b “加藤結李愛女流に関するお知らせ”. 日本将棋連盟 (2019年9月4日). 2019年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月4日閲覧。
- ^ “日本将棋連盟東北研修会 開設のお知らせ|将棋ニュース”. 日本将棋連盟 公式サイト (2020年11月17日). 2021年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月26日閲覧。