和泉屋権四郎

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和泉屋 権四郎(いずみや ごんしろう、生没年不詳)は、江戸時代江戸地本問屋

来歴[編集]

彩染堂と号す。浅草見付御門前同朋町で営業していた。享保初年に紅絵役者絵を売り出しており、安永まで活動している。奥村源六の丹絵、奥村政信奥村利信の紅絵、鳥居清忠の多数の漆絵北川豊章の正本などを出版している。後に浅草から横山町1丁目新道、豊島町1丁目、本所松坂町1丁目で営業する。なお、中村座の番付版元であった。

作品[編集]

  • 奥村源六 『市村玉柏のまさきの前』 細判 丹絵
  • 鳥居清忠 『相撲見立曽我』 横中判 漆絵 享保
  • 奥村政信 『初代佐野川市松の人形遣い』 幅広柱絵 紅絵
  • 奥村利信 『遊君三幅対』 細判 紅絵 享保中期
  • 北川豊章 『対面太神楽のつらね』 つらね正本 安永8年(1779年)3月市村座『蝶千鳥若栄曾我(ちょうちどりわかやぎそが)』より

参考文献[編集]