大宮藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大宮藩(おおみやはん)は、下野国都賀郡大宮(現在の栃木県栃木市大宮町)を居所として、江戸時代前期の短期間存在した1684年堀田正虎が父・堀田正俊の遺領から2万石を分与されて成立したが、1694年に正虎が兄の堀田正仲陸奥福島藩主)の養子となったために廃藩となった。

歴史[編集]

大宮藩の位置(栃木県内)
宇都宮
宇都宮
小山
小山
佐野
佐野
栃木
栃木
古河
古河
大宮
大宮
関連地図(栃木県)[注釈 1]

大宮村(近代には下都賀郡大宮村、現在の栃木市大宮町周辺)には、中世には小山氏の一族によって築かれた大宮城があった[1]

貞享元年(1684年)、大老堀田正俊下総古河藩13万石)が江戸城中で稲葉正休に刺殺された。家督を継いだ正仲は、次弟の正虎に2万石を、三弟の堀田正高に1万石(下野佐野藩)を分知した。下野都賀郡内に領地を得た正虎は、中世の大宮城跡に大宮陣屋を営んで[1]居所とし、大宮藩が立藩した[2][3]

正虎の兄の正仲は、古河藩から出羽山形藩を経て陸奥福島藩に移封され、元禄7年(1694年)に死去した。正虎が末期養子としてその跡を継ぐこととなったため、正虎は福島藩に移り、大宮藩は廃藩となった[3]

歴代藩主[編集]

堀田家

譜代。2万石。

  1. 正虎

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 赤丸は本文内で藩領として言及する土地。青丸はそれ以外。

出典[編集]

  1. ^ a b 栃木県立図書館(回答). “栃木県の中世の城、大宮城とゆかりがあると伝わる一族・松本家に関する資料を探している。”. レファレンス協同データベース. 2022年2月20日閲覧。
  2. ^ 堀田正虎”. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2022年2月20日閲覧。
  3. ^ a b 大宮藩(近世)”. 角川地名大辞典(旧地名). 2022年2月20日閲覧。

関連項目[編集]