広島第一劇場

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広島第一劇場
情報
正式名称 広島第一劇場
完成 1975年
開館 1975年8月1日
閉館 2021年5月20日
収容人員 68人
客席数 57 席
用途 ストリップショー
所在地 730-0027
広島県広島市中区薬研堀9-2
位置 北緯34度23分22.3秒 東経132度27分56.4秒 / 北緯34.389528度 東経132.465667度 / 34.389528; 132.465667座標: 北緯34度23分22.3秒 東経132度27分56.4秒 / 北緯34.389528度 東経132.465667度 / 34.389528; 132.465667
アクセス 広島電鉄銀山町停留場から徒歩約5分
外部リンク http://www.hiroshima-daiichi.jp/ [リンク切れ]
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日中の広島第一劇場

広島第一劇場(ひろしまだいいちげきじょう)は、かつて広島県広島市中区薬研堀9-2にあったストリップ劇場。2021年5月20日に営業を終了した[1][2]。2021年6月1日より劇場は取り壊される予定[1]

歴史[編集]

1975年(昭和50年)8月[3]1日に開館した。

広島第一劇場の営業開始当時は全国に約200軒のストリップ劇場があり、1985年(昭和60年)ごろには広島県内にストリップ劇場は4軒あったが、2021年4月現在、中国地方では第一劇場のみだった[4]

2017年(平成29年)1月31日にいったんは閉館したが、同年4月1日より2018年(平成30年)2月20日までの期間限定で営業を再開した。その後、2018年5月31日まで、2018年8月31日までと、期間を変更している。これは、地権者の土地利用計画の進行状況に伴い、劇場に対し新たな借地契約(3か月単位)が順次提案され、少しでも永く営業を継続できるよう受諾したため、と告知している[5]

2021年(令和3年)5月20日、最後の公演が行われ、営業が終了した[6]

同年、広島第一劇場のネオン看板が、静岡県伊東市のまぼろし博覧会へと移された[7]

特色[編集]

2020年(令和2年)時点で中国地方唯一のストリップ劇場であった。また、第一劇場グループの6館(徳山第一劇場、岡山第一劇場、高松第一劇場、神戸第一劇場、福山第一劇場、広島第一劇場)の中で、最後まで営業を続けていた劇場である[8][9][10][11]

劇場の表看板には「○○舞姫 名前」という形で、当該週の出演者の名前がキャッチフレーズとともに掲示されている。このキャッチフレーズは、(一部を除き)他の劇場で見たり聞いたりしない、広島第一劇場独自のものである。[独自研究?]

構造[編集]

  • 1階
    • ロビー、ホール、観客用トイレ
  • 2階
    • 投光室、ホール吹き抜け
  • 3階
    • 楽屋

ストリップ劇場としては珍しく、女性トイレが男性トイレと分けて設置されている。座席は、全て本舞台へ向いた全57席。本舞台は、幅、奥行きとも広く、天井は高く、国内最大クラスで、大きな演技を行うのに支障のない作りとなっている。ホール中央の前盆と本舞台の間には、前盆と同サイズの中盆があり、双方とも回転が可能。一時、前盆の駆動機構が故障し、回転しなくなった際、社長が修理業者を探し回ったが見つからず、最終的に自動車修理業者が中盆の部品を使用して修理した[8]。また、前盆と中盆の上手・下手には、1段低い半円の回転しない盆がある、独特なものである[12]

交通アクセス[編集]

関連作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b ストリップ劇場「広島第一劇場」5月20日に営業終了、「彼女は夢で踊る」の舞台”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年4月2日). 2021年4月2日閲覧。
  2. ^ 岸慶太 (2021年4月2日). “映画『彼女は夢で踊る』の舞台に 広島にある伝説のストリップ劇場が閉館へ”. BLOGOS. LINE Corporation. 2021年4月2日閲覧。
  3. ^ 中国地方唯一のストリップ劇場「広島第一劇場」が5月閉館 社長「踊り子さんに申し訳ない」”. デイリースポーツ (2021年4月6日). 2021年5月21日閲覧。
  4. ^ 堀友良平 (2021年4月14日). “広島第一劇場が閉館へ ひとつのカルチャーが消える”. FLAG!web. 株式会社ザメディアジョンプレス. 2021年5月21日閲覧。
  5. ^ 営業期間に関するお知らせ 広島第一劇場、2018年2月20日閲覧
  6. ^ “「また一つ灯が消えた」ストリップの老舗・広島第一劇場、最後の一日”. 47ニュース. (2021年7月5日). オリジナルの2022年1月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220108085539/https://nordot.app/783312441727107072?c=39546741839462401 2022年1月8日閲覧。 
  7. ^ まぼろし博覧会 | 静岡県伊東市ニューカルチャーの聖地”. まぼろし博覧会. 2022年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月8日閲覧。
  8. ^ a b 8月31日で閉館する広島のストリップ劇場に行き、社長さんに直接お話を聞いてきました。 たなかときみnote、2016年8月11日、2017年2月5日閲覧
  9. ^ 8月31日に閉館予定だった広島のストリップ劇場が、来年1月31日まで営業期間を延長したので、僕が「また遠征してまでも行きたい!」と思う劇場の好きな所を描いてみました。 たなかときみnote、2016年9月22日、2017年2月5日閲覧
  10. ^ 閉館の老舗ストリップ『広島第一劇場』が限定継続でファン歓喜 週刊実話、2016年9月23日、2017年2月5日閲覧
  11. ^ 広島第一劇場 前編 ひびひろしま、2017年2月3日閲覧
  12. ^ 広島第一劇場 後編 ひびひろしま、2017年2月3日閲覧

外部リンク[編集]