施分別経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

施分別経[1](せふんべつきょう、: Dakkhiṇā-vibhaṅga-sutta, ダッキナーヴィバンガ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第142経。

類似の伝統漢訳経典としては、『中阿含経』(大正蔵26)の第180経「瞿曇弥経」がある。

釈迦が、アーナンダに、布施に関する仏法を説く。

構成[編集]

登場人物[編集]

場面設定[編集]

ある時、釈迦はカピラヴァットゥカピラ城)のニグローダ園に滞在していた。

そこにかつての釈迦の乳母だった在家マハーパジャーパティーが訪れ、自分で織った服を釈迦に布施しようとする。

しかし釈迦は、その布施を僧伽へ行なうよう勧める。

それを見ていたアーナンダは、釈迦に彼女の布施を受け取るよう促す。

釈迦はその忠告を受け入れつつ、布施に関する詳細な内容をアーナンダに説いていく。

日本語訳[編集]

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典4』(第11巻下) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)後分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典4』(第7巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典[編集]

  1. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山

関連項目[編集]

外部リンク[編集]