符号化開口

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符号化開口(ふごうかかいこう、coded aperture)とは、撮影手法。

概要[編集]

撮影のための光学系の前に幾何学模様や乱数のマスクを設置して撮影して得られた画像を画像処理して画像を得る[1]。従来はX線撮像技術で用いられてきたが[2]、コンピュータの高性能化により、近年では可視光領域での応用事例が増えつつある。

空間変数に沿った符号化は符号化開口と呼ばれるのに対して、時間変数tに沿った符号化は符号化露光と呼ばれる[3]

特徴[編集]

  • 限られた画素数で分解能を高めることが可能。
  • 3次元の情報を得られる[4]

用途[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 武田祐一, 日浦慎作, 佐藤宏介, 「符号化開口ステレオによる被写界深度の拡張」『画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2011)論文集』 2011巻 2011年 p.1026-1033, NAID 170000067335
  2. ^ 藤村貞夫, 伊藤直史, M配列を用いた符号化開口放射型CT」『計測自動制御学会論文集』 28巻 4号 1992年 p.426-432, 計測自動制御学会, doi:10.9746/sicetr1965.28.426
  3. ^ 日浦慎作, 「2-1. コンピュテーショナルフォトグラフィ : 演算を前提とした画像の獲得」『映像情報メディア学会誌』 63巻 3号 2009年 p.274-278, doi:10.3169/itej.63.274
  4. ^ 山田憲嗣, 高橋秀也, 志水英二, 「符号化開口法を用いた3次元形状検出手法」『電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-情報処理』 80巻 11号, 1997年11月 p.2986-2994, 電子情報通信学会, ISSN 09151923, NAID 110003227163

参考文献[編集]