繁栄党
| 繁栄党 ብልፅግና ፓርቲ Paartii Badhaadhiinaa Xisbiga Barwaaqo | |
|---|---|
| 党首 | アビィ・アハメド |
| 副党首 | デメテ・メコネン |
| 創立 | 2019年12月1日 |
| 合併元 |
アムハラ民族民主運動 アファル民族民主党 アルゴバ民族民主機構 ベニシャングル人民民主統一戦線 ソマリ人民民主党 ガンベラ人民民主運動 ハラール民族同盟 オロモ人民民主機構 南エチオピア人民民主運動 |
| 前身政党 | エチオピア人民革命民主戦線 |
| 本部所在地 | アディスアベバ |
| 機関誌 | 『先見』 |
| 政治的思想 | |
| 政治的立場 | 中道[4][5] |
| 人民代表議会(下院) |
410 / 547 |
| 公式サイト | |
|
prosperity | |
| エチオピアの政治 エチオピアの政党一覧 エチオピアの選挙 | |
繁栄党（アムハラ語: ብልፅግና ፓርቲ ;オロモ語: Paartii Badhaadhiinaa 、 PB ;ソマリ語: Xisbiga Barwaaqo）とは、2019年12月1日にアビィ・アハメド首相により結成された、エチオピア人民革命民主戦線（EPRDF）の後継政党である。この政党はアビィ政権の進める中央集権化改革の一環として、これまで連立政権を構成していた諸民族政党を合併する形で結成された[6]。
構成[編集]
2019年12月、旧EPDRFを構成していたアムハラ民族民主運動(ANDM)、オロモ人民民主機構(ODP)、南エチオピア人民民主運動(SEPDM)の3政党は合併し、繁栄党が結成された。その後、この党はエチオピア国立選挙管理委員会（NEBE）によって正式に承認された。さらにこの合併には、アファル民族民主党（ANDP）、ベニシャングル人民民主統一戦線（BGPDUF）、ソマリ人民民主党（ESPDP）、ガンベラ人民民主運動（GPDM）、ハラール民族同盟（HNL）も参加した。一方で旧EPRDFを27年間指導したティグレ人民解放戦線(TPLF)は、この合併に参加しなかった[7][8][9]。その後TPLFは連邦政府との対立を深め、2020年11月にティグレ紛争を引き起こした。
政策[編集]
アビィ首相はこの合併について、 「この合併は、全員が共通の目標を持って行動するという目標を達成するための重要な一歩だ。繁栄党の目標とは、民族の多様性を守り、皆が国家の発展に貢献するという、連邦国家のあるべき姿をもたらすことにある。」[10]複数の民族政党の合併により結成されたことから、この党はシビック・ナショナリズムを採用していると考えられる。エチオピアはそれまでの民族主義、民族連邦主義を放棄し、「エチオピア民族」という単一のアイデンティティに基づく連邦国家の建設を目指すようになった。一方でこの合併について、TPLFをはじめとする反対派は、これを諸民族の政治的権利を奪う弾圧行為だとして批判している[11][12][13][14][15]。
組織[編集]
繁栄党には民族ごとの下部組織が存在する。アムハラ、オロモ、ソマリ、シダマの4民族に加え、ティグレ人組織も存在している。ティグレ人組織の指導者はNebiyou Shulmichael [16]であり、ここにはAbraham Belay[17]とMulu Negaなどの政治家が所属している。他の少数民族組織にも、繁栄党の下部組織は存在している。
繁栄党のティグレ人組織は、ティグレ人民解放戦線と対立状態にある。ティグレ紛争において、この組織はアビィ政権を支援しているが、ティグレ人の支持はほとんど得られていない[18]。2021年3月、オロモ、アムハラの両組織は、ティグレ紛争の原因を作ったとして互いを非難しあった[19][20]。
党章[編集]
この党の党章は、青、黄、ピンクの3色の人間を、2つの黒い手が支える図案となっている。
脚注[編集]
- ^ a b Gedamu, Yohannes. “Why Abiy Ahmed's Prosperity Party is good news for Ethiopia”. www.aljazeera.com. 2021年11月15日閲覧。
- ^ Yibeltal, Kalkidan. “Ethiopia's Abiy Ahmed gets a new ruling party”. BBC. 2021年11月15日閲覧。
- ^ Gerth-Niculescu, Maria. “Can PM Abiy Ahmed breach Ethiopia's ethnic divide?”. Deutsche Welle. 2021年11月15日閲覧。
- ^ Habtewold, Melaku (2019年12月24日). “Why Prosperity Party is needed”. 2021年11月15日閲覧。
- ^ “Who Will Win the Next Ethiopian Elections?” (2020年1月10日). 2021年11月15日閲覧。
- ^ “Highlight 17/2021 - The Fallout of Ethnic Federalism” (英語). MEIG Programme (2021年5月12日). 2021年7月30日閲覧。
- ^ Gedamu (2019年12月13日). “The new political party of Ethiopia’s Abiy holds much promise but faces significant hurdles”. Quartz Africa. Quartz. 2020年1月5日閲覧。
- ^ “The new political party of Ethiopia’s Abiy holds much promise but faces significant hurdles”. Quartz Africa. Quartz (2019年12月13日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ “与党連合、新党の「繁栄党」に発展改組(エチオピア) | ビジネス短信”. ジェトロ. 2022年4月5日閲覧。
- ^ “Ethiopia's ruling coalition agrees to form single party ahead of 2020 vote” (英語). Reuters. (2019年11月21日) 2020年1月11日閲覧。
- ^ Allo. “How Abiy Ahmed’s Ethiopia-first nationalism led to civil war” (英語). www.aljazeera.com. 2021年1月20日閲覧。
- ^ “Context and Updates on Current Issues in Ethiopia” (英語). Embassy of Ethiopia, London (2020年7月8日). 2020年12月16日閲覧。
- ^ Gedamu. “The new political party of Ethiopia’s Abiy holds much promise but faces significant hurdles” (英語). Quartz Africa. 2021年1月20日閲覧。
- ^ Gebreluel, Goitom. “Analysis | Ethiopia’s prime minister wants to change the ruling coalition. Who’s getting left out?” (英語). Washington Post. ISSN 0190-8286 2021年1月24日閲覧。
- ^ Mamdani, Mahmood (2019年1月3日). “Opinion | The Trouble With Ethiopia’s Ethnic Federalism (Published 2019)” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2021年1月24日閲覧。
- ^ Ethiopian News Agency, 29 December 2020.
- ^ New Business Ethiopia, 19 February 2020: Abiy meets Prosperity Party leaders from Tigray
- ^ Jan Nyssen, 2021.
- ^ Addis Standard, 24 March 2021: Amhara & Oromia PP engage in war of words as relative peace returns to violence hit areas
- ^ Addisstandard (2021年3月22日). “News: Unknown number of people killed in ongoing violence in Oromia Special Zone and North Shewa Zone, Amhara region as warring factions trade blame” (英語). Addis Standard. 2021年3月24日閲覧。
| 議席を持つ政党 | |
|---|---|
