臼井隆一郎
臼井 隆一郎(うすい りゅういちろう、1946年2月9日 - )は、日本のドイツ文学者。東京大学名誉教授、元帝京大学外国語学部長・教授。
1946生まれ。ドイツ文学やドイツ文化にかかわる世界史的な文化論を論述している。アンナ・ゼーガース研究から出発し、ドイツ・ヨーロッパの文学・思想・歴史のうち『資本論』(カール・マルクス)、先史母権制神話 (ヨハン・ヤーコプ・バッハオーフェン) 、自然哲学(ルートヴィヒ・クラーゲス)、法学(カール・シュミット)、神学(ギュンター・リューリング)などを、また日本文学からは石牟礼道子を主たる関心としている。
略歴[編集]
- 1958年 - 熱海市立桃山小学校卒業
- 1961年 - 熱海市立熱海中学校卒業
- 1964年 - 神奈川県立小田原高等学校卒業
- 1964年 - 東京教育大学文学部文学科ドイツ語ドイツ文学専攻入学。その後同校を卒業し大学院博士課程に入る。
- 1974年5月 - 同大学院博士課程中退
- 1974年6月 - 新潟大学教養部講師
- 1977年~1979年 - ボン大学留学
- 1983年 - 東京大学教養学部助教授
- 1987年~89年 - テュービンゲン大学留学
- 1991年 - 東京大学教養学部教授
- 1996年 - 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻教授
- 2000年 - ミュンヒェン大学客員教授
- 2009年 - 東京大学を定年退任、名誉教授、帝京大学教授
- 2010年 - 帝京大学外国語学部長
- 2014年 - 帝京大学を退任、Forum ことばと大地を主宰
著書[編集]
外国語著作、雑誌論文などは本人公式サイト内の著作目録(キャッシュ)を参照。
単著[編集]
- 『コーヒーが廻り世界史が廻る――近代市民社会の黒い血液』(中公新書、1992年)
- 『パンとワインを巡り神話が巡る――古代地中海文化の血と肉』(中公新書、1995年)
- 『乾いた樹の言の葉――『シュレーバー回想録』の言語態』(鳥影社:叢書フォーゲル5、1998年)
- 『榎本武揚から世界史が見える』(PHP新書、2005年)
- 『『苦海浄土』論――同態復讐法の彼方』(藤原書店 、2014年)
- 『アウシュヴィッツのコーヒー コーヒーが移す総力戦の世界』(石風社、2016年)
単著(外国語教科書)[編集]
- 『読んで話すドイツ文法』(朝日出版社、1995年)
編著[編集]
共編著[編集]
訳書[編集]
番組出演[編集]
関連項目[編集]
- コーヒー
- 『資本論』
- 母権制
- ミュンヒェン宇宙論派
- 水俣病
- フリードリヒ・クロイツァー
- カール・マルクス
- ヨハン・ヤーコプ・バッハオーフェン
- ダニエル・パウル・シュレーバー
- アルフレート・シューラー
- ルートヴィヒ・クラーゲス
- カール・シュミット
- アンナ・ゼーガース
- イヴァン・イリイチ
- 石牟礼道子
- ギュンター・リューリング
外部リンク[編集]
- 本人公式サイト