那覇サーヴィス・センター

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那覇サーヴィス・センター
Naha Service Center
那覇市通堂町
那覇サーヴィス・センターのおよその位置
(国土地理院空中写真 1973/02/13)
面積4,860 ㎡
施設情報
管理者沖縄の米軍基地
現在は返還され沖縄県立武道館が建っている。

那覇サーヴィス・センター(なはサーヴィス・センター)は、沖縄県那覇市通堂にあったアメリカ軍の福利厚生施設。沖縄返還協定での施設番号はFAC6065。現在は返還され、3000名収容可能なアリーナ沖縄県立武道館となっている。奥武山公園と一体で、スポーツやイベント、憩いの場として利用されている。

隣接する那覇軍港から戦死した兵士に追悼のリースを投げる United Seaman's Service Center の局長

概要[編集]

那覇港湾施設 (那覇軍港) と道路を挟んで隣接していた米兵の厚生施設。沖縄返還協定では名称はナハ・サービス・センターとなっていたが、United Seamen's Service Club 通称「シーメンズ・クラブ」とよばれ、施設内にはバー・レストラン、酒類、雑誌等を販売する売店、スロットなどのゲームコーナーなどがあった[1]。東側の現在の奥武山総合運動場あたりに事務所があった。

  • 面積:5,000 m2
  • 場所:那覇市通堂
  • 建物:事務所、レストラン、売店
  • 工作物:駐車場

復帰前、福利厚生施設として使用開始。

1972年5月15日、「那覇サービス・センター」と改称提供開始(使用主目的:厚生施設)。

1978年9月30日、陸軍から海兵隊へ移管。

1985年4月30日、道路拡幅のため約70 m2返還(第15回安保協合意分)。

1995年8月31日、全返還[2]

現在、同地域には県立武道館が建設され、奥武山公園と併せて総合的な県民のスポーツ、やイベント、憩いの場として利用されている。

また、シーメンズ・クラブは現在は那覇港湾施設のなかに移転している。

小禄半島の米軍基地[編集]

1945年6月4日: 沖縄戦で米軍が小禄に上陸、以降小禄半島の小禄村は、そのほぼ全域 (83%) が米軍基地として長らく接収されていた。

小禄半島にあった米軍基地 旧名称 備考
FAC6064 那覇港湾施設 那覇軍港
FAC6065 那覇サーヴィス・センター 那覇サーヴィス・センター 返還
FAC6066 那覇空軍・海軍補助施設 那覇空軍・海軍補助施設 C表: 空自 那覇基地
FAC6067 那覇サイト 那覇陸軍補助施設 B表: 空自 那覇基地
FAC6089 那覇海軍航空施設 返還 沖縄空港
- 那覇ホイール地区 C表: 陸自 那覇駐屯地

参考項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 沖縄県基地対策課「第1節 駐留軍用地跡地利用の現状」PDF
  2. ^ 沖縄県「米軍基地環境カルテ 那覇サービス・センター(施設番号:FAC6065)」平成29年3月