鄭大哲

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2010年以前

鄭 大哲(チョン・デチョル、朝鮮語: 정대철1944年1月4日 - )は、大韓民国政治家、第9・10・13・14・16代国会議員。

本貫晋州鄭氏朝鮮語版萬初(マンチョ、만초)。キリスト教徒[1]

経歴[編集]

ソウル市鍾路区出身。京畿高等学校ソウル大学校法科大学・大学院卒業。ミズーリ州立大学で政治学の博士学位を獲得した後、漢陽大学校助教授を経て1977年の国会議員再選挙補欠選挙で政界入りした[2]平民党スポークスマン・政策委員長、民主党最高委員、新千年民主党代表最高委員、開かれたウリ党常任顧問を歴任した。韓国野球委員会総裁を務めたこともある[1]

政界入り前から親交が深かった金大中の最側近に分類され、現職は共に民主党常任顧問[3][4]。また、2000年前後には2度も収賄事件に巻き込まれた。1998年の京城グループ特恵貸出不正事件では検察側の調査によると京城グループ側から4000万ウォンを受け取ったと見られる。一審では懲役8か月、執行猶予2年、追徴金1000万ウォン、控訴審では懲役2年、執行猶予3年、追徴金4000万ウォンをそれぞれ宣告されたが、大法院は結局「1000万ウォンの部分は有罪、3000万ウォンの部分は無罪」という趣旨で前の判決を破棄し、控訴審を行った裁判所のソウル地方法院に差し戻した[5]。しかし、2003年のショッピングモール・グッドモーニングシティ分譲不正事件ではグッドモーニングシティ側から4億ウォンを受け取ったと見られたため[5]、2005年に大法院から懲役5年、追徴金4億ウォンの確定判決を受けて刑務所に収監された[6]。鄭は同年の光復節特赦の対象となったため、すぐに出獄した[7]

2023年3月21日に第23代大韓民国憲政会会長に選出された[8]

親族[編集]

韓国の独立有功者、国会議員の鄭一亨朝鮮語版と韓国初の女性弁護士李兌栄朝鮮語版は両親。政治家の鄭皓駿朝鮮語版は息子[2]。元国会議員の趙淳昇朝鮮語版は妻の姉の夫である[9]

脚注[編集]

  1. ^ a b 대한민국헌정회”. rokps.or.kr. 2022年2月2日閲覧。
  2. ^ a b ‘아버지의 이름’으로 정치하는 ‘아이들’” (朝鮮語). www.hani.co.kr (2016年2月8日). 2023年8月23日閲覧。
  3. ^ 정대철 고문의 아내, 김덕신 여사” (朝鮮語). 중앙일보 (2012年5月12日). 2022年5月26日閲覧。
  4. ^ 김동현 (2016年1月15日). “정대철 상임고문 더민주 탈당…전북 의원들은 잔류선언” (朝鮮語). 연합뉴스. 2022年5月26日閲覧。
  5. ^ a b ‘경성비리’ 대응작전 5년만에 ‘리바이벌’|주간동아” (朝鮮語). 주간동아 (2003年7月23日). 2023年10月3日閲覧。
  6. ^ 김민상 (2020年12月30日). “굿모닝시티 20년 잔혹사...높은 공실률에 사기범은 코로나 사망” (朝鮮語). 중앙일보. 2023年10月3日閲覧。
  7. ^ 광복 60주년 8.15 특별사면 대상 발표” (朝鮮語). KBS 뉴스 (2005年8月12日). 2023年10月3日閲覧。
  8. ^ 국회방송 뉴스 - 헌정회 신임 회장에 정대철 전 의원 선출” (朝鮮語). 대한민국 국회방송 - 국회를 국민에게, 국민을 국회로. 2023年5月11日閲覧。
  9. ^ 이충원 (2022年2月6日). “"'햇볕정책' 표현 DJ에 제안"…조순승 전 의원 별세” (朝鮮語). 연합뉴스. 2024年3月17日閲覧。

外部リンク[編集]