金洗沢古墳

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金洗沢古墳

笹谷街道から(2008年3月)
所在地 宮城県仙台市太白区西多賀1丁目
位置 北緯38度13分28.8秒 東経140度51分47.62秒 / 北緯38.224667度 東経140.8632278度 / 38.224667; 140.8632278
形状 円墳
規模 直径15m
築造時期 不明
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金洗沢古墳(かねあらいさわこふん)は、現在の宮城県仙台市太白区西多賀1丁目にある古墳である。

概要[編集]

直径約15メートル円墳だが、未調査で遺物が知られず、年代不明である[1]。古墳の名は近くを流れる金洗沢に由来する。旧国道286号が金洗沢を金洗沢橋で渡って数十メートル西、道路の南側(橋から見て左側)にある。古墳の片側が道路によって大きく切り取られている。国道286号の前身は笹谷街道で、昔は古墳の北ではなく、すぐ南側を通っていた[2]。昔から民有地の裏にあり、多賀神社の分社という祠がある[3]


1930年頃に松本彦七郎が見たところでは、直径約12メートル、高さ約3メートルの円墳であった[4]太平洋戦争中には防空壕が掘られた[5]

脚注[編集]

  1. ^ 結城慎一「金洗沢古墳」295頁。
  2. ^ 松本彦七郎「陸前平野区域の古墳」124頁。
  3. ^ 内田貴和「砂押古墳・金洗沢古墳」1頁。
  4. ^ 松本彦七郎「陸前平野区域の古墳」125頁。
  5. ^ 伊東信雄「仙台市内の古代遺跡」69頁。

参考文献[編集]

  • 伊東信雄「仙台市内の古代遺跡」、仙台市史編纂委員会『仙台市史』第3巻(別篇1)、仙台市役所、1950年。
  • 松本彦七郎「陸前平野区域の古墳」、『東北帝国大学理学部地質学古生物学教室研究邦文報告』第9号、1930年。
  • 内田貴和「砂押古墳・金洗沢古墳」、『長町ゆとりーと』第49号、2004年3月。http://www.mazarain.com/yuto.html より2008年3月取得。
  • 結城慎一「金洗沢古墳」、仙台市史編さん委員会『仙台市史』特別編2(考古資料)、仙台市、1995年。