鳥谷剣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鳥谷 剣(とりたに つるぎ、1987年3月7日[1] - )は、日本パーソナルトレーナー英語版ボディビルダー。所属クラブはゴールドジム八王子東京[2]。パーソナルジム「BE.TRIGGER」代表。身長171cm。

経歴・人物[編集]

長兄は元プロ野球選手鳥谷敬、次兄は元社会人野球選手の鳥谷司[3]。2人の兄と同じく、聖望学園高等学校に進学し、硬式野球部に入部。正捕手の座を目指し[4]、2年生の春の大会ではレギュラー出場してベスト4に貢献した。しかし、その大会後に目が満足に開かないほどの顔のむくみと体のだるさがあらわれ、血液検査と尿検査の結果、ネフローゼ症候群腎臓病)と診断される[5]。すぐに入院となり、野球を断念せざるを得なくなる。長兄の敬はそんな弟の剣を見て、「プロに入って絶対に成功しなくてはいけない」と決意を改めたという[6]。聖望学園で鳥谷三兄弟を指導した監督の岡本幹成によると、三兄弟の中では剣が一番センスがよかったと語られている[7]。闘病中はスコアラーとして同部で活動[4]。ネフローゼ症候群との闘病生活は8年間にも及び[8]、その間に10回近く入退院を繰り返したという[5]

症状が出なくなってからは草野球を始め、野球がうまくなるために29歳からジムに通って筋力トレーニングを開始[5]。トレーニング開始から僅か2年で、周囲の勧めでボディビル(フィジーク)に挑戦。2018年8月19日開催の第53回東京ボディビル選手権大会にメンズフィジーク172cm以下級で出場すると、2位の成績を収めた[9]2020年2月11日には国際大会であるマッスルコンテストジャパンへの出場を果たし、メンズフィジーク・オープンクラスB(172.7cm以下)で5位となった[10]

かつてはサラリーマンをしていたが[11]、前述の2018年の大会で結果を残せたことをきっかけにボディビルの世界にはまり[5]東京都神奈川県でパーソナルトレーナーとして活動するようになった[8]2021年7月1日には町田市に完全予約制・完全個室のパーソナルトレーニングジム「BE.TRIGGER」をオープンしている[12]。そのほか、同じくパーソナルトレーナーである村井信龍(しんちゃん)が立ち上げたYouTubeチャンネル「かっこいいカラダ部」に、「つるにい」という愛称で出演していた[13]

既婚で娘が1人いる[14]

主な成績[編集]

2018年
  • 第53回JBBF東京ボディビル選手権大会 メンズフィジーク172cm以下級:2位
2020年
  • マッスルコンテスト東京 男子フィジーク・クラスA:7位[15][16]
  • マッスルコンテストジャパン メンズフィジーク・オープンクラスB:5位
2022年
  • 第2回日本クラシックフィジーク選手権大会 171㎝以下級:4位[17]

脚注[編集]

  1. ^ 鳥谷 剣さん (@Kenken59684709)”. Twitter. 2020年3月25日閲覧。
  2. ^ 第5回 オールジャパンメンズフィジーク選手権大会 メンバー表” (PDF). 2020年3月25日閲覧。
  3. ^ 鳥谷司(インタビュー)「【弟・司さんインタビュー】阪神・鳥谷、兄の素顔 家族に明かした決意」『SANSPO.COM』、2頁、2017年9月9日https://www.sanspo.com/article/20170909-LRSBOXSLERLF3MV3WKEK2LYWFY/2/2020年3月25日閲覧 
  4. ^ a b “【埼玉】聖望学園・田島一憲君 期待は甲子園の先へ”. asahicom. (2004年7月26日). https://www.asahi.com/koshien2004/nanboku/MYT200407260243.html 2020年3月25日閲覧。 
  5. ^ a b c d トレーナーの鳥谷剣さん ネフローゼ症候群で高2の春に入院し甲子園でプレーする仲間を病室のテレビで…(独白 愉快な“病人”たち)」『日刊ゲンダイヘルスケア』2023年1月2日。2024年3月17日閲覧
  6. ^ 鳥谷敬(インタビュアー:成松阿留奈)「阪神タイガース 鳥谷 敬選手、スペシャル同級生インタビュー」『Esquire』、2017年8月8日https://www.esquire.com/jp/lifestyle/sports/a186826/lifestyle-sports-aruna17-0808/2020年3月25日閲覧 
  7. ^ “聖望学園高・岡本監督、阪神・鳥谷祝福「厳しい世界でずっと結果残してきて大したもの」”. SANSPO.COM: p. 3. (2017年9月9日). https://www.sanspo.com/article/20170909-75VLX467PBKBVPTQMWZFB2UQPI/3/ 2020年3月25日閲覧。 
  8. ^ a b 鳥谷 剣(@t_tsurugi)”. Instagram. 2020年3月25日閲覧。
  9. ^ “東京都最強のビルダーが決定! 第53回 東京ボディビル選手権大会結果”. Web Magazine VITUP!. (2018年8月20日). https://vitup.jp/20180820_53th_tokyo_bodybuilding_championship/ 2020年3月25日閲覧。 
  10. ^ 国際基準のボディビル大会!マッスルコンテストジャパン 階級別大会結果編”. トレーナーエージェンシー (2020年2月14日). 2020年3月25日閲覧。
  11. ^ 部員を紹介します!(部員募集中) - YouTube
  12. ^ 鳥谷剣 [@t_tsurugi] (2021年6月18日). "パーソナルジムをオープンします。". Instagramより2022年12月12日閲覧
  13. ^ かっこいいカラダ部のしんちゃん(村井信龍)デカすぎ!【バルクアカデミー】”. 完全食ガイド (2020年1月18日). 2020年3月25日閲覧。
  14. ^ 鳥谷剣 [@Kenken59684709] (2020年4月29日). "自粛中だけど 嫁(仕事)も娘(保育園)も自粛中で普段より自分時間がない". X(旧Twitter)より2020年5月8日閲覧
  15. ^ 2020 NPC Worldwide MuscleContest Tokyo” (英語). NPC News Online. 2020年3月25日閲覧。
  16. ^ MuscleContest Tokyo NPC Worldwide 2020 (resultados)” (スペイン語). CULTURISMOWEB.COM. 2020年3月25日閲覧。
  17. ^ 2022年9月4日開催 第2回 日本クラシックフィジーク選手権大会 171㎝以下級【画像36枚】”. フィジーク・オンライン (2022年9月11日). 2022年12月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]