2012年東ティモール大統領選挙

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2012年東ティモール大統領選挙
大統領
2012年3月17日と4月16日
種類:  大統領選挙
任期:  5年

基礎データ
有権者数: 627,295
投票数(第1回): 475,795
  
78.2%  
有効投票数: 450,905

投票数(第2回): 458,703
  
73.12%  6.5%
有効投票数: 449,827

選挙結果
タウル・マタン・ルアク無所属(CNRT支持)
得票(第1回): 113,553  
得票(第2回): 275,441  142.6%
  
25.18%
  
61.23%
ルオロ・グテレスフレティリン
得票(第1回): 128,266  
得票(第2回): 174,386  36%
  
28.45%
  
38.77%
ラモス・ホルタ無所属
得票(第1回): 80,291  
  
17.81%
ラサマ民主党
得票(第1回): 79,653  
  
17.67%
Rogério Lobato
得票(第1回): 16,040  
  
3.56%
ジョセ・ルイス・グテレス改革戦線
得票(第1回): 9,053  
  
2.01%

大統領
現職
ラモス・ホルタ
無所属

2012年東ティモール大統領選挙は、東ティモール民主共和国元首である大統領を選出するために行われた選挙で、2012年3月17日4月16日にそれぞれ、第1回投票と決選投票が行われた。

概要[編集]

2002年5月にインドネシアから独立を果たして以来、2回目となる大統領選挙である。07年からの国民総生産(GDP)の伸びが10%前後の高成長を維持する一方で、失業率の悪化と貧困層の増加という問題を抱える中で行われた選挙には12名が立候補したが事実上、現職のラモス・ホルタ東ティモール独立革命戦線フレティリン)党首のルオロ・グテレス、前・国軍司令官のタウル・マタン・ルアクによる3名の争いとなった[1]。決選投票の結果、ルアク候補が当選を果たした。

基礎データ[編集]

  • 選挙事由:任期満了
  • 大統領の任期:5年
  • 再選制限:連続3選は禁止
  • 選挙制度:国民による直接選挙
2回投票制。第1回投票で過半数得票を得た候補がいない場合、1カ月後に上位2候補による決選投票を実施。決選投票では最多得票を得た候補が当選。
  • 有権者:62万6503人
  • 候補者:12名
ポルトガル語  読み 党派 備考
Manuel Tilman
Taur Matan Ruak タウル・マタン・ルアク 無所属 前・国軍司令官。
シャナナ・グスマン首相率いる東ティモール再建国民会議(CNRT)が支持
Francisco Guterres "Lú-Olo" ルオロ・グテレス フレティリン フレティリン党首
Rogério Lobato
Maria do Céu
Angelita Pires
Ramos Horta ラモス・ホルタ 無所属 2007年大統領選挙で当選
Franscisco Gomes
José Luis Guterres ジョセ・ルイス・グテレス 改革戦線
Abílío Araújo
Lucas da Costa
La sama ラサマ 民主党  国民議会議長

選挙結果[編集]

3月17日に行われた第1回投票ではルオロが1位となったが、当選に必要な過半数の得票を得ることはできなかった。そのため、2位となったルアクとの決選投票が1カ月後の4月16日に行われ、ルアク候補がグテレス候補を大差で下して初当選した。なおラモス大統領は1回投票で3位に留まり、再選は果たせなかった[2][3]

第1回投票
(3月17日)
決選投票
(4月16日)
投票者数 475,795 458,703
投票率 78.2% 73.12%
出典:Eleições Presidenciais 2012(2012年7月12日閲覧)
候補者別得票
第1回投票 決選投票 当落
得票数 得票率 得票数 得票率
Francisco Guterres "Lú-Olo" ルオロ・グテレス 128,266 28.45% 174,386 38.77%
Taur Matan Ruak タウル・マタン・ルアク 113,553 25.18% 275,441 61.23% 当選
Ramos Horta ラモス・ホルタ 80,291 17.81%
La sama ラサマ 79,653 17.67%
Rogério Lobato 16,040 3.56%
José Luis Guterres 9,053 2.01%
Manuel Tilman 7,050 1.56%
Abílío Araújo 6,139 1.36%
Lucas da Costa 3,826 0.85%
Franscisco Gomes 3,505 0.78%
Maria do Céu 1,810 0.40%
Angelita Pires 1,719 0.38%
合計 450,905 449,827
出典:Resultados Primeira VotaçãoRezultadu Provizorio Eleisaun Prezidensial 2012 Segundo Volta(2012年7月12日閲覧)
図:第1回投票における地域別候補者支持分布。=ルオロ、=ルアク、=ラモス、=ラサマ

当選したルアクは、独立闘争を指揮したグスマン首相が率いるCNRTの支援を受けて支持を広げた他、東ティモール民族解放軍の司令官として独立闘争を戦った「英雄」の一人として、多くの浮動層を得たことが勝利に繋がった。一方、ルオロは1回投票で敗退したラモス大統領やCNRT以外の主要政党の支持を受け組織票を固めたが、浮動層からの支持を得ることができなかった。

脚注[編集]

参考文献[編集]