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警視庁検閲課による検閲の様子(1938年(昭和13年))

検閲(けんえつ)とは、国家等の公権力が、表現物(出版物など)を検査し、それらのなかで必要に応じて国家が不都合と判断したものを取り締まる行為をいう。人類の歴史上、世界各国において行政権による検閲が行われ、しばしば表現の自由が抑圧されてきた。検閲は大きく分けて事前検閲と事後検閲の2種類あるが、ほとんどは事前検閲である。

日本の検閲

日本において、大日本帝国憲法下においては出版法新聞紙法、および映画法に基づき内務省が書籍、新聞、映画といった表現物の内容を審査し、不都合あれば発売や頒布を禁止するという典型的な検閲が行われてきた。こうした検閲の歴史を踏まえて規定されたのがこの規定である。また検閲を包含する概念として事前抑制がある。事前抑制も表現の自由を極度に抑圧するものであるから、原則として禁止されると理解されている。

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