札幌市交通局D1030形気動車

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札幌市交通局D1030形気動車(あるいは“D1030形内燃動車”)は、1963年に登場した札幌市電の路面ディーゼルカーである。

概要[編集]

1963年(昭和38年)に登場した。D1031 - D1037号の7両。D1020形をベースとして、中扉が1,400 mm 幅の両開きとなり、窓配置が変更となった。前照灯は腰部の1灯のみとなった。整備性と冷却性の確保のため側面のスカートは当初から大きく開いていた。エンジンは130 ps に出力が向上した。

廃車・転用[編集]

非電化で開業した鉄北線北部区間の電化に伴って1969年(昭和44年) - 1971年(昭和46年)に廃車され、4両が車体を560形の電装品と組み合わされてA870形に、1両が240形の電装品と組み合わされて720形に転用された。

電車化の際、空気バネ台車は利用されず、廃棄された。

車両番号 製造年月 製造元 廃車年月 車体供出
D1031号 1963年
9~10月
東急車輛 1969年12月
(実質10月)
A871+
A872号
D1032号
D1033号 1969年12月
(実質11月)
A873+
A874号
D1034号
D1035号 1971年10月 -
D1036号
D1037号 1970年9月
(実質8月)
721号

主要諸元[編集]

  • 全長:13,100mm
  • 全幅:2,230mm
  • 全高:3,210mm
  • 自重:14.5t
  • 定員:90人
  • 出力:130ps
  • 台車型式:東急車輛TS-115