ブーシェ・ア・ラ・レーヌ

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ブーシェ・ア・ラ・レーヌの例

ブーシェ・ア・ラ・レーヌブシェ・ア・ラ・レーヌ[1]フランス語: bouchée à la reine)は伝統的なフランス料理、またはデザート[1]

「ア・ラ・レーヌ」は「女王風」の意であり、「ブーシェ」は一口サイズの温製オードブルの意である[1]

フランス王ルイ15世の妃マリー・レクザンスカ付きの料理人が考案し、マリー・レクザンスカのお気に入り料理であった[1]

小さく切った具材を濃厚なソース(ベシャメルソースヴルーテソースホワイトソースなど)でからめて、パイ生地に詰めた料理である。

当初は、鶏肉をクリームソースでからめたものが詰められていたが、19世紀の終わりには鶏肉、トリュフマッシュルームを切ったものが使用されるようになった。やがて、次のようなさまざまな材料が用いられるようになった。

今日では類、魚肉シビレハムなど更にいろいろな食材が用いられる。共通するのはソースが濃厚であることで、これはソースがパイ生地に吸収されないようするためで、パイ生地はあくまでもサクサクとした食感を保つ必要がある。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 吉田菊次郎、村松周「ブシェ・ア・ラ・レーヌ」『フランス流気取らないおもてなしアペリティフ: パーティーがぐっと盛り上がるフード&ドリンク115品』誠文堂新光社、2017年、44頁。ISBN 978-4416517871 

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